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『サウスバウンド』・・・試写会にて

2年間のコラム連載の末、
最近やっと試写会に招かれるようになったシウ。
10月6日公開の『サウスバウンド』を見てきました。

直木賞作家奥田英朗氏、受賞後発表したベストセラーの映画化です。

シウもこの小説はけっこう気に入っていたので
映画を楽しみにしていました。

トヨエツが上原一郎?っていう“?”は
見始めてすぐに取れます。
トヨエツ、うまい。
この間何かのCMでダメ男を演じていましたが
そんな感じ。
しかもこの人ってこんなに大きい人だったんだ・・・
って思うくらい大きい。
天海祐希も大きいから
2人そろってシーサーみたいな夫婦。
奇天烈っていうのにぴったりではありました。

他にも吉田日出子や平田満など
芸達者が参加しています・・・

が・・・

以下は反転してます。

前半は子役が中心。その子役がどうしても、というか
仕方ないのでしょうが、ぎこちないのです。
小学校時代、道徳の時間に見せられたTVドラマみたい。

そして後半は
多分沖縄の方々が出演しているのかもしれないんだけど
ものすごく浮いてしまうんです。
それがあまりに強烈なイメージなので
トヨエツら、普通の俳優陣までもが
棒読みっぽい印象になってしまいます。

原作の面白さは
東京で家族皆がそれぞれにっちもさっちも行かない感じになって
そこからはじき出されるように西表にいくっていうメリハリだとおもうのです。
たまりにたまって、爆発するように。
だから八重山の自然や人々の“ゆいまーる”の精神がいっそう引き立つ。
映画ではその、東京VS八重山っていう対比が
際立ってないんですよね。
そこがなんとも惜しい。



これでコラムを書くのはちょっと辛いかな~
前回は『HERO』でやや辛口を書いてしまったので
今回はスカっといくのを書きたかったんだけど。

それでも南の島の家族、っていう図は
それだけでとても素晴らしくはあります。
この間見た『Life 』を思い出しました。
俳優陣は『サウスバウンド』負けてないのですが、
作品としては完璧に『Life』に軍配。

なんて、そんな勝負じゃないけど。

ところで劇中、二郎が沖縄の民族衣装というかハッピみたいなのを着ているのですが、
そのお袖のところに“・・きじん”と書いてあるんです。
映画を見ながらシウ、「なきじん(今帰仁)?」と思い、
物語が
東京~石垣~西表
だったのを思って、変だな~と思いました。
エンドクレジットで
撮影が今帰仁だったと知って、
やはりって感じだったんだけど
なぜ地名入りのハッピなんて着せたのかな~
地元の人の協力への御礼なのかもしれないけど
すごい矛盾なのに。
それが“なきじん”の“な”を見えなくしたことでOKにしたのかしら。
ちょっと中途半端。

山下達郎の『サウスバウンド♯9』

サウスバウンド - goo 映画
コメント ( 2 )
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コメント
 
 
 
へぇ (しまりす)
2007-09-26 21:23:04
原作の目茶苦茶さがかなり好きなのですが

これを映画化はあまりにも無茶だろう、と、

内心思ってました。

しかも何だよ、その配役、みたいな(^-^;

どう考えてもトヨエツと天海さんぢゃないでしょう、みたいな。

・・・

でもそうですか。

ちゃんと映画になってたんですか。←変なコメント(^-^;

いや、意外です。
 
 
 
しまりすさん (シウ)
2007-09-27 23:51:22
トヨエツと天海さんは意外と良かったんです。
いかにも融通の効かない夫婦っぽい感じ。
でも作品としてはどうでしょうね~
 
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