「テルマエ・ロマエ」 ヤマザキマリ

これほど話題になっている漫画なのに
阿部寛主演の映画の話題を見るまで知らなかった。

でもシウは古代ギリシャ・ローマが大好きだし
もちろん、“イタリアのものが好き”（大泉さん談）だし、
大人だから早速飛びついた。

大人だから・・というのは
涙の子ども時代の思い出があるから。

というのも、
シウ父はこの世のものとは思えないほど厳しくて
シウが普通の本を読んでいても怒るような人だからだ。
シウ父曰く、
「本は娯楽。国語の勉強はしなくてもできるのが当たり前。理系科目以外は勉強じゃない。」
子どもの頃シウは算数や数学の本に隠しながら好きな本を読んでいたのだ。
信じられないけど、国語の勉強をしてても怒られたんだよな～

そんなだから、もちろん漫画なんてもってのほか。
読んでいるのを見つかれば八つ裂き（漫画本が）に遭い、
当然文句などを言おうものなら
シウ自身も八つ裂きに近い目に遭っていた。

こわ・・・

今でもそんな夢を見るよ。
こういうのって“トラウマ”じゃないか？

ついでに言えば
テレビもあったりまえに禁止だった。

と、子どもの頃の辛い思い出語りが長くなってしまったけど
こんな過去のせいで
いまだに漫画本を買うのって
ちょっと抵抗あるのだ。
そして買った漫画本をそこいらに出しっぱなしにしておけたりするのを
じわじわと幸せに感じる。
…自由っていいわ…

これほどまでにアカデミックな雰囲気で
ギャグっぽさを出せるのって
ヤマザキマリさんって天才じゃないか？

日本と古代ローマに“風呂”っていう大共通点があること
誰でも知っていることなんだけど
そこに注目して漫画化するなんて
常人にはできないことだ。
風呂ネタがいったいいくつあるんだ！っていう驚きもある。

連載はもっと先が色々楽しいんだろうけど
コミック５巻が出るのを心待ちにしている。