おもしろかった本(その17)は、杉山 亮さんの「ぼくは旅にでた -または、行きてかえりし物語-」です。
いつものようにタイトルだけを見て図書館から借りてきた本で、適当に開いて数ページ読んでみたら、なんだか昔懐かしい表現が気になります。
まだ新しそうな本なのにと思いつつ 裏表紙を開いてみると、「本書は、1993年5月30日に発行された同タイトルの増補新装版です。」とのこと
なるほど、20年数年前に一度出版されていた本だったのか、納得。
最後に あとがき を読んだら、1987年6月の旅だったそうで、さらに納得。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/bc/f06c8918b8817d2706578cd44f692452.jpg)
内容は、妻と子供が二人いる30歳前半の著者が「旅にでたいんだ」と言って、1か月間の旅に出るというお話です。
その移動手段は 徒歩 で、埼玉県の長瀞から南アルプスを越え高山、金沢、富山、上高地、八ヶ岳をひたすら歩き、夜は路傍でのテント泊。
もちろん この手の紀行文に付き物の "自分の中にあった 何か に決着をつる..." みたいなお題目も ぐだぐだと書かれています。
ただ、このときの仕事が おもちゃを手作りして自宅で販売していたそうなので、普通のサラリーマンより旅に出やすかったのではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/72/4a052219f671216b7f5ec447792c4615.jpg)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
杉山/亮
1954年東京生まれ。学校を出た後、当時まだ資格の認められていなかった保父になり、保父からおもちゃ作家、おもちゃ作家から児童書作家、そして児童書作家からストーリーテラーへと転身。
ミルキー杉山が活躍する『あなたも名探偵』シリーズ(偕成社)は子どもに大人気のロングセラー。
最近は、全国の小学校や図書館でものがたりを語るストーリーテリングの仕事も多い。
同年代の方なのですが、住む世界も生き方もまったく違う人で、もし旅先で出会っていたとしても意気投合することは無かったでしょう。
それに、ぐだぐだと屁理屈をこねくり回し、家族をほったらかしにして一人旅に出ることを正当化しようとしているところが ちょっと見苦しく感じられたりもました。
でも、なかなか面白い本です。 読んでいてわくわくします。 電車の中で読むと乗り越してしまうので要注意です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/4e/9c0ad1f67c560f7e2b6e7a43fa250583.jpg)
この本の内容とは直接関係ないけど...
同じ年代に八ヶ岳からの帰りに寄った清里は、ネオンぎらぎらで、テニスのラケットを抱えたお姉ちゃん達がうろうろしていたり、
北アルプスを縦走して涸沢から下りてきた上高地では、ミニスカートのお姉さんにに目が眩んで歩けなくなってしまったことなどを
懐かしく思い出してしまいました。
では、では、
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