文化的な遺産は遺したほうがいいだろうけどそうもいかない事情もあるしなぁ...

2015-06-08 | 思ったこととか
 JBPRESSのホテルオークラの建て替えは時代に逆行している!という記事をみた。

 記事によると、建て替え予定のホテルオークラは、時代に逆行しているという。
 途上国的な発想から脱却し、経済的利益と文化的価値で判断してしまい文化的な価値が出てくるだろうものを建て替えたりしているとか。オークラの経営事情から残すという判断はないだろうと言っている。

 そして、文化的な遺産について以下のように述べていた。


日本の文化的遺産というと、神社仏閣がまず思い浮かぶが、それだけではない。日本は世界で唯一、欧米圏外の地域において自ら近代化を実現した国であり、モダニズム建築をはじめ、数多くの近現代建築遺産がある。

 新しく作られたピカピカの首相官邸もよいが、かつて5.15事件において犬養毅元首相が凶弾に倒れた旧首相官邸は、本来であれば、日本がたどってきた民主主義の歴史を世界にアピールできる絶好の近代遺産だったはずだ。現在は公邸として保存されているとはいえ、これが現役の首相官邸として機能していれば、民主国家日本としての歴史認識を何よりも雄弁に語ったはずである。戦後国際秩序における日本の立ち位置が問われている今、こうした歴史遺産がもたらす経済的価値は計り知れない。
 
日本もそろそろ、文化的価値の維持と経済合理性を対立軸として捉えるのではなく、同じ文脈でこれを議論し、経済的利益を極大化できる社会にしていく必要があるだろう。



 日本人はすでに古民家をリノベーションしたりして、外観などはそのままに内装をある程度、今風?に変えることで新たな価値が出てくることをみんな知っていると思う。

 価値が高いだけでなく、このほうが新たに建て替えるより価値が高く、費用もかからない場合が多そう。


 まち自体もそうだと思うけど、商店街が今後、生き残っていくにはこの辺りにヒントがあるのかもしれない。

 それには、古いものを遺すかどうかの判断ができるような経営状況になっていないとうまい判断ができないと思うし、まずはお金に余裕がある状態つくらないといけないのかな。


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