17年間のボッチ自宅介護を振り返る

1人で自宅で認知症の母親を介護、その間、父親も6年間の介護のすえ、どちらも家で看取る。その17年間はなんだったのか? 

3 慢性硬膜下血腫

2025-02-21 11:17:52 | 介護
相変わらず、救急外来の長椅子に居るのだが、いつまで待たされるのか、随分長かったような気がする。検査に出る時に看護師さんに、衣類、入れ歯などばあちゃん(母親)が身につけていたものを入れてくれた袋を渡されていた。一度、じいさん(父親)に携帯から電話してみた。携帯の記録では、それが12:27となっている。確か、家に帰れたのは夕方で、すでに薄暗くなっていたような。

ようやく検査を終えて、救急外来の大きなドアが開いてまた入っていった。しばらくすると看護師さんが来て、名前を聞かれ、医師から説明があるから中に入って、ばあちゃんのところで待っていてくれと言われる。

ばあちゃんはベッドに寝かされていた。点滴をしているところが気になるらしく、それをいじろうとするのを何度もダメだと言わなければならなかった。自分がどういう状態なのかわかっていない。看護師さんが言うには、意識(ボケてるからとは言わなかった)がはっきりしていないようだから、点滴をはずしたりするので、注意して欲しいと。

これは、この最初の救急から最後の入院まで何度も続く私の仕事になっていった。

しばらくして医師がきて、母の両腕を上げさせ様子をみている。左と右に違いがあるという。その後知ったが、これは脳梗塞なんかでもするやつだ。

別室に入り、PCの画面にCTスキャンの画像が映っている。それを見ながら説明をうける。

なんとかという難しい病名で一度には覚えられない。なんとか膜、なとかかんとか出血とか、なんとか。う~ん(苦笑)。

その画像で頭部の右側(左脳か?)に大量の血液が充満しているという。実際、見てみて右側の4分の1ぐらいが、色が変わっているのがわかる。この血液が脳を圧迫して、左脳を右脳の方へ押しやっているということだ。だから、この溜まっている血液をすぐに手術して抜かないといけないという。そうしないと悪くなる一方だそうだ。

同意するしかない。その場で、お願いした。

CTに続いて、MRIの画像。こちらは脳の形がよくわかり、左脳、右脳の本来は真ん中にあるべき境界線がかなり左側に寄っていて、その境界線も分りずらい。

検査前に、ここ1ヶ月ぐらい前にあったことを話してあった。転んで頭を打ち、近所の医院に連れて行き、レントゲンをとったが異常はなかったこと、その後、だんだん物忘れがひどくなっていったことなど。

そのことが原因で、今回のことが起こったのではないかという。頭部を打って、その時はなんでもなくても、しばらくすると、内部にじわじわ出血してくることが、特に高齢者には多いそうだ。

病名は、「慢性硬膜下血腫」で、初めて聞く名だ。2度ぐらい聞き返した。そうしたら、医師の方で紙に書いてくれた。

医療従事者はもちろん(これがそうでもなかった(苦笑)。12年後ちょっとした事件がおこる。それは、その時また。)、老人施設などで働く人たちも知っておいた方がいい病名・症状だろう。

というのは、足腰が弱っているお年寄りがころんで、頭打ったりすることもあるだろう。その時は、けがをしただけで済むかもしれないが、1,2か月たって認知症の症状が現れたり、歩けなくなったりするかもしれない。

でも、この病気のことを知っていれば、もしかしてと、医者に見せれば大事にいたらずに済むだろう。また、適切な処置をすれば、認知症の症状が改善する、治せる認知症の一つらしい。

ケアマネさん、ヘルパーさん、うちに来てくれた何人かに聞いてみたが、知っている人、いなかったなあ。まあ、病名もいっぱいあって切りないからなあ。

以前、テレビドラマでも、取り上げらていたこともあった。

それで、次回は、ここまで、この1ヶ月ぐらい前に何が起こっていたか振り返ってみることにする。


あの時、医師が病名を書いてくれて紙がまだあるのでは、と今回探してみたが、見つからなかった。残念。

その代わり、「プロローグ(2)介護保険ってなに?」 で書いた、風呂椅子を買った時の明細書と椅子の取説が出てきた。

買ったのは、2009年8月で、この3年後。アマゾンじゃなくて、楽天だった! 私の記憶力そんなもんだろう(苦笑)。






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