夜11時前押入れの襖が突如バタンバタン音がし出した。妻は驚いて腰抜かししそう。音は間隔をあけてする。襖をドンドン叩くと静かになりまたバタンバタンと音がする。ポルターガイストか?ハクビシン?いやそんなに大きくない。そんな大きなものが出入りする穴は開いていない。しばらく音を聞いているとイタチかドブネズミくらいの感じ。襖をそっと開けても音の反応はない。ネズミかもしれないので殺虫剤を大量に噴射しておいた(何の効果もないが)。翌朝。恐る恐る押入れの中のものを取り出してもネズミらしきものはいない。ネズミ臭い。押入れの天井点検口から天井裏を覗く、ぐんとネズミ臭い。周りを懐中電灯で照らすと。わっ、いたネズミが1年4カ月前に仕掛けたネズミ捕り粘着シートに捕まっていた。まだ生きている。恨めし気な目と目が合う。思わず声が出た。ネズミを屋外に出し粘着シートにからめたまま潰れぬよう足で踏みつける。かなりの圧力だ。手で押さえたときはヘイチャラのようだったが、これにはさすがに息絶えた。ポルターガイストを退治したのだー。
昨晩のバタンバタンはネズミがネズミ捕りシートに絡み取られ逃げようともがき、それにつれて襖が揺れ動いたのだ。生への執念はさすがに野生だ。
粘着シートは1年経っても有効なのを確認した。新しい粘着シートは独特な臭いでネズミは警戒する。古いのは家の臭いになじみかかりやすくなる。前のネズミはシートにかかるまで半年かかったが、こいつは出没して即かかった。
追記
その後もう一度天井裏を覗いたらもう一匹走り去るネズミがいた。ネズミが住み着いたのかもしれない。リフォームで鼠穴を塞ぐしかない。