さくさく日記

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日々過ごしていて思ったことや気づいたことを徒然なるままに書いています。

日本の心がよくわかる、書籍「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」を読んだ感想

2022-09-22 13:57:11 | 日記

みなさんこんにちは!さくちゃんです。

 

最近ちょっとばかり涼しくなってきましたね。

ここ数年は暑いか寒いかの1年で終わるような印象ですが、

少しずつ秋に近づいてきているような気がします。

 

日本の特徴は四季がはっきりしていることだと思います。

古くからの詩、行事、料理など、季節を愉しんでいるものが多くありますよね。

 

私は旅行が好きなので、海外のよさなどももちろん感じますが、

やはり日本の良さとして慎ましく季節を味わっていることがすごく素敵だなと思います!



日本の慎ましさをよりわかるようになったのも、

森下典子さん著の「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」を読んだことが大きく影響しています。

 

映画も公開されていたので、知っている人は多いでしょうか。

日本の慎ましさ、更には一人の経験から伝わる、人生の大事なことを学んだ作品です。

 

今回はそんな、書籍「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」を紹介します!

 

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目次

■書籍「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」はどんな作品?

■書籍を題材に映画が上映されている

■「日日是好日」は茶道の世界がテーマ

  • 茶道の世界から知る、歴史のこと
  • 茶道の世界から学んだこと

■最後に

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■書籍「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」はどんな作品?

 

「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」は著者 森下典子さんご自身の半生を物語とした作品。

エッセイストとしてキャリアを積むなか、プライベートで続けていた茶道を通して気づいたことなどを記しています。

 

森下さんが主人公”典子”として登場します。

”典子”は20歳の時に親にすすめられて従姉妹と茶道に通い始めます。

最初は訳もわからぬままやっていた茶道ですが、大学を卒業し、仕事や家庭での変化が起きても続けました。

 

茶道の手順の多さと何年経っても必ず同じ手順でやる変化のなさに疑問を持っていた典子ですが、自分の生活の変化とともに、だんだんとその意味を見出していきます。



森下さんが茶道を通して気づいた、言葉にならないけど伝えたい思いがとても素敵だと感じました。



■書籍を題材とした映画が話題となった

本作は2018年に公開された同名の映画作品をきっかけに更に有名になったそう。

 

私も映画の公開があったことから、書籍のほうを読んでみました。

(映画はずっと気になってましたが、当時も今も見損ねています🤣)

 

典子役、主演は黒木華さん。

茶道の先生役として樹木希林さんが出演されたことも話題となっていました。

 

この本をもっと多くの人に読んでもらいたいと思い立った監督の吉村さんが、樹木希林さんに直談判。

お2人のタッグのような形で映画企画がスタートしたそうです。

 

「この本を多くの人に読んでもらいたい」

吉村監督のこの熱い気持ちに、私も強く共感します。

大女優の樹木希林さんを動かしたと考えても、この作品の凄さがわかりますね。



■「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」から学んだこと

吉村監督と樹木希林さんを動かすほどの本作品。

ただ物語として楽しめるだけでなく、色々な気づきを感じました。

 

私がこの本を読んで気づいたことを2つ、紹介します!



  • 茶道の世界から知る、歴史のこと

茶道がいつから行われていたのか知っていますか?🤔

 

茶道は鎌倉時代に栄西という僧が中国のお茶を日本に持ち帰った時から始まったんだとか。

茶道を今のような形にしたのは千利休で、織田信長をはじめとした武将を中心に行っていたそうです。

 

確かに日本史の授業で千利休の話ってありましたよね!笑

戦いばかり頭に入れて覚えていたので、本を読んだときにびっくりしてしまいました。笑

現代で言うと、とても繊細な手順ばかりの茶道なので女性の茶道家が多いイメージを持っていましたが、屈強な男性たちがお茶を楽しんでいたと思うと不思議な感じがしますね。



書籍においても、戦国時代の茶道について触れられていました。

茶道は凄まじい戦が続く中の、心を落ち着けるひとときであったと。

また、戦に出るということはいつ命を落とすかわからないので、毎回のお茶会に全く同じ人が参加するとは限りません。

 

どんなに手順は同じであっても、全く同じお茶会はない。

その時々に感じることを嗜むのが当時のお茶会だったそう。

 

私はこれを知って、命を一生懸命全うしているかのようで、その時代の人たちをとてもかっこいいなと思いました。

 

物語の中での”典子は”何回やっても手順が同じことに疑問を持っていましたが、この戦国時代の話を知って少しずつ意味を見出していきます。



  • 茶道の世界から学んだこと

物語の中では茶道と、仕事や家庭でのことを通して”典子”の心情に変化が起きていきます。

冒頭から”典子”が茶道の手順に疑問を持っていると書きました。

 

一つは夏と冬でやることが変わるが、それでも毎年やることは同じで、全く変わり映えなく行うこと。

一つは茶道の手順がものすごく多いのにも関わらず、先生が一つ一つの意味、毎回変わることなく手順をやる理由など、それぞれの意味については全く教えてくれないこと。



戦国時代の話に始まり、”典子”は自分自身の変化も伴い、なぜ上記のことが起きているか”典子”自身が気づく瞬間があります。

この気づきは日本の諺にある、「一を聞いて十を知る」にも近いのかなと思いました。

最初はあれこれ先生に聞いていた”典子”でしたが、それでも10年以上茶道を嗜み続け、自分だけの経験を持って気づきを得た姿に私も「そういうことか!」とすっきりしました。

 

情報が多い世の中なので、あれやこれやと正解を探してしまいがちですが、自分が行動して体験し、気づいたことはかけがえのないスキルだと学びました。



■最後に

茶道の世界を通した一人の人間の物語。

ごく当たり前の日常の中にあるたくさんの学びを私は得ることができました。

 

「日日是好日-お茶が教えてくれた15のしあわせ-」、ぜひ読んでみてください!