クリスマスも過ぎ、今季、暖冬により遅れた紅葉もそろそろ終わりですね。
今年の紅葉は平野部では大幅に遅れたような気がするけれどもとても綺麗だった。
枯れていったのではなくて、植物として1年の終わりを締めくくるのにふさわしい燃えるような色があちこちに見られた。
降雨も多かったけれども、最後の晴れ舞台に水をさされたような気もしたのは私だけだろうか??
銀杏の紅葉も映えるような橙色から、遅い冬の到来に、風に吹かれ、雨にたたかれて地面に舞い落ちた。
今日もある平野部では、残りの銀杏の葉がまるで蝶が舞うように風に吹かれひらひらと地面に舞い落ちてゆく・・・。
最後の一葉・・・昔読んだ本の記憶がよみがえる。
あの銀杏は最後まで散らないで欲しい・・。
最後の一枚でいいから残しておいてください・・。
毎年、こんなことをお願いしている。
夏の間、あれだけ緑濃くしていたのに・・・。
葉の外側から徐々に黄色くなり、最後に鮮やかに紅葉の花を咲かすこと・・・。
まるで人生模様を描いているように見える。
植物は毎年花を咲かせ、華々しい紅葉を見せ、やがて散っていく。
人間も同じなのかな。
人生80年として、1年に一度、素敵な花を、一生かけても80回も花を咲かせられるだろうか・・。
その日、その日を生きていくだけで精一杯・・・。
唯物説のようにぶつぶつと唱えながらも、1年てなんて早いんだろうと思いながらも今年も年末を迎えてしまった。
『良い1年でしたか』と問いかける自分がいる。
『まずまずの1年でしたよ』と無理に言い聞かせている自分もいる。
『花を咲かせましたか?』とまたもや問いかけがある。
『大きくはないけど、小さな花がいくつか咲きましたよ』と言っている自分がいる。
『そうではなくて大きな花を咲かせるように努力した1年でしたか?』とまたもや・・・。
『いいんじゃない、小さくても咲いたんだから、それなりの努力はしましたよ』と応える。
『それなりの努力・・・出来ることしかしてこなかったんかい?』と・・・。
『まあ、こんなもんだよ。普通でいいんじゃない。健康らしきもので1年を通せたんだから・・・』
死に物狂いで努力をしている人にはこんな問答などには腹がたってくるだろうか・・。
小さな花でも良い、咲かせられればいいんじゃないか・・。
決して焦らず、小さな花を咲かせていけば、その努力を神様、仏様が見ていてくだされば・・・。
きっといつかは小さな花が寄せ集まり、大きな花となるだろう・・・。
そんな思いでまた1年が過ぎようとしている。
今年こそは、今年こそはと意気込まないで、素直な自分でいたい。
1日、1日を悔いなく過ごそう。
焦って、付け焼刃で立ち向かおうとしても、所詮は付け焼刃、いいものは出来ない。
どっしりと落ち着いて目標を見据えよう。
まだまだ、未来はあるのだ。
結果は後についてくる。。
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