こんにちは。 相生電子工業㈱の矢島です。
9月30日の期限をもって緊急事態宣言が解除されました。
10月1日からは日本全国で「緊急事態宣言」も「まん延防止等重点措置」も ない日々が始まります。
ここで気を緩めず、コロナ対策も万全にし、今後の取組みを進めて行きたいと思います。
しかしながら、世界ではまだまだコロナ問題は続いております。
我々の電子機器業界でも、半導体メーカー、各電子部品メーカー、樹脂メーカー、
材料メーカーなどの工場稼働が止まっていたり、国によってはロックダウンしている国もまだあります。
そのため、本来なくてはならない必要な電子部品などの需要と供給のバランスが崩れており、
数の少ない部品は取り合いです。また、価格も高騰しており世界的に大きな問題となっております。
その中でも増え続けているのが"模倣部品"です。
電子部品の為、見た目(外観上)では良い部品なのか?悪い部品なのか?などの判断ができないことを逆手に取り、
見た目本物そっくりの偽物が出回っております。
半導体の3割はニセモノ?真贋判定サービスに注文殺到 | 電波新聞デジタル (dempa-digital.com)
お客様が所有していた在庫部品や、商社でキープしていた在庫が無くなってきている状況で
各お客様、部品を入手することに必死になっております。
今までは信頼性の問題から正規ルートや一次代理店、二次代理店で購入していた部品でしたが、
入手が困難になった今、ネットでの流通品でもとにかく手に入れなくてはならない状況で、
在庫の薄い部品がネット上に出てきた際には入れ食い状態です。
※部品の単価は問題にせず、部品を手に入れることが最優先のようです。
先日、弊社で生産しております製品の部品在庫が薄くなり、(お客様支給部品)
顧客も通常ルートでは部材の入手が未定(商社から納期回答が来ない)とのことで、
END様の生産ラインが止まってしまうという大きな問題に直面するところでした。
END様が本気を出し、手あたり次第(世界中)部品の在庫を調べ、海外で部品が見つかったので即購入した。
っと連絡がありました。
値段を聞いてビックリです。
通常価格 約¥30- /個 (3000個が1リールに巻かれているため、1リール = 約¥90,000-)
海外購入品 約¥*00- /個 (3000個が1リールに巻かれているため、1リール =約¥*,000,000-円)
念のため、今回、超高額で購入した部品(END様支給品)を、弊社で所有しているX線検査機で確認してみましたところ、
(今まで使用していた部品と比較) 中身がちょっとちがう?っと言う事がわかりました。
性能的なチェックをしてみないと、正確にはわかりませんが、明らかに今まで使用していた部品とは中身が異なることがわかります。
※機密保持の観点から撮影した写真を見せることは出来ません。
ですので、今回の内容と同じようなイメージ写真をネットで見つけましたので、参考にして頂ければと思います。
(左 : 正規品 X線写真 右 : 海外流通高額部品X線写真)
今回の事を教訓に、通常ルートでない購入部品は使用前にX線で確認することで、
お客様に少しで安心して頂ける。また、実際に使用する前の信頼性も向上することがわかりました。
今では、支給された部品(正規ルートでない部品)を事前にX線で確認することが、
弊社の1つの付加価値にもなっております。
X線検査装置を最大限にいかし、電子部品だけでなく、
色々な場面でお客様のお役に立てるように使用していきたいと思います。
X線で確認して欲しいものなどがありましたら、
是非、相生電子工業までご連絡ください。