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さて、2022年最後の投稿は『シャーロックホームズ バスカヴィル家の犬』サー・コナン・ドイル著を紹介します。
1年を通して読んだビジネス書を紹介してきましたが、やはり私の原点はシャーロックホームズの長編小説です。
100年以上前に書かれた小説の舞台は、電話は存在せず、通信手段は手紙か電報、移動手段は馬車、蒸気機関車と今と比べると非常に不便な時代です。
そんな時代にシャーロックが事件を解決していくのですが、その手法は『観察』と『推理』(仮定して裏付けをとる)なのです。
この考え方は時代を超えて同じだ!!と気づかせてくれるのが、シャーロック・ホームズ・シリーズなのです。
もう少しこの小説について語ります。
シャーロック・ホームズ、ジョン・ワトソンともに空想上の人物ではありますが、小説はワトソン博士の回顧録として書かれています。
この文体がシャーロックが実在していたのではないかと読み手を感じさせます。
小説は4つの長編と『踊る人形』『赤毛同盟』『六つのナポレオン』など名作を含む多くの短編で構成されています。
私がおすすめするのは4つの長編です!!
私の好きな順に以下の通りとなります。
1.『緋色の研究』シャーロックとワトソン博士の出会いが書かれている記念すべき第一作!!
2.『バスカヴィル家の犬』はデボン州の荒れ地を舞台に、他の3長編と異なり情景描写が多い作品です。三日月を背に立つ謎の人物など、現代推理小説の礎を作った作品です。
3.『恐怖の谷』池に囲まれた城で起こった完全犯罪の殺人事件。時を遡り、遠いアメリカの地で犯人に繋がる物語が語られていく。
4.『四つの署名』犯人はすぐに特定できたのに、見つけることができない。シャーロックが精神的に追い詰められるシャーロック・ホームズ・マニア一押しの作品!!
バスカヴィル家の犬の出だしは、シャーロックホームズとワトソン博士が不在のときに訪ねてきた依頼人の置き忘れた『杖』の観察と推理から始まります。
シャーロックがワトソンに『その杖を見て、どんな人物だと思う?』と聞きます。
ワトソン博士は『その杖から人々に好かれる老医師』を推理するのですが、シャーロックは『若い野心の持たない医師』だと推理します。
どうしてその推理が導きだされたのか知ると『そんな単純なことか』と思うのですが、観察し、推理する(仮定する)ことを繰り返し本質に近づいていく点が、ビジネスに通じると思います!
最後になりましたが、今年一年ありがとうございました!!!
また来年もよろしくお願いいたします!!