つい先日、日暮里駅へいったら太田道灌の騎馬姿の像が日光の具合でよく写るようなので、アップで狙った。 昨年暮れにも写した像なのだが、今日は顔にも日がさして、これのほうが迫力があったのである。 西部劇のローハイドのように関東平野を疾駆する印象は、アップで写すとより迫力がある。 太田道灌は、足利幕府のころ、扇谷上杉家の家宰(総大将)として江戸城を築城したり、関東一円を駆け回って戦に明け暮れた武将だった。 すこぶる鋭敏、有能で主人を凌ぐような働きをしたので、主筋からはかえって疎まれ、主人の館に招待されて、風呂にはいったところを暗殺されてしまった。とうとう畳の上では死ねなかった武将なのである。