サンズ・トーク

哀愁の二眼レフ

銀塩フィルムは昭和時代で終りを告げ、今やデジカメの飽和時代です。
一眼デジカメは当節、上位機種として君臨しているわけですが、銀塩時代のレジェンドの中に、二眼レフというカテゴリーがあったのでした。



写真は、二眼レフの最高峰、ローライフレックスです。
フィルムは、昔懐かしい6×6判、たてよこ6センチ角のフィルムに1枚写り、12枚撮れて1本が終わるのです。
レンズが上下に2本あり、上のレンズで受光した画面を45度のミラーで上に写し出します。
カメラマンはすりガラスに写る画像を覗き込みながらシャッターを切ります。
すると、見えた画像と同じものが下のレンズを透過してフィルムに焼き付くのです。
原理は簡単。でも、撮影者が目で確かめた画像が正しく撮影できるのです。
スナップの速写には向かない。むしろサロン調の風景とか人物などによいのです。

カメラは、縦型で、てっぺんガフード状に開き、ルーペでピントやボケ具合を見ることができる。
それだけに、携帯するのにはどっこいしょなのでした。

ごついカメラなのに非常な人気のローライを見て、日本のカメラメーカーも続々二眼レフに進出しました。
マミヤフレックス、ミノルタフレックス、リコーフレックス、そしてヤシカフレックスまで登場しました。
最近でも、私は、繁華街のカメラ屋などで二眼レフをみかけると、ウインドウのガラスにくっついてカメラを見るのです。

私は、今、コンデジを主に、一眼デジをサブに使い、もう銀塩時代の写真からはすっかりおさらばして、随分年月が経っています。
でも、二眼レフという文化には、心の底でしずかに哀愁、郷愁を覚えているのでした。

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