サンズ・トーク

ビル クリントン元大統領の活躍

勿論、外交ルートによる米政府の事前工作によって、救出シナリオが成功したわけだが、クリントンの金正日との対面は、事前の交渉で北朝鮮からでた条件に添った結果かとも思う。

いうまでもなく、クリントン氏はブッシュの前の民主党からの大統領。就任は1993年1月から2001年1月までの2期、在位は8年間だった。

私が、ここで特に言いたいことは、8年、継続して大統領を務め、世界をリードした彼の経歴が、世界の歴史を造ってゆくという事実である。
(何か、スキャンダルもあったらしいが)

日本の総理と比べるかたちで言いたい。

調べると、クリントンの在位中、日本では7人の総理大臣が、入れ替わった。
宮沢内閣から始まり、細川、羽田、村山、橋本、小渕、森となっている。8年で7人替っているのだ。

外交力を支えるのは、軍事力だったり、核の力だったり、社会貢献力だったり、経済協力だったり、技術力だったりする。
こういう要素を、ギブ・アンド・テイクするのだ。
主要国首脳会議だろうが、国連だろうが、NATOだろうが、アジア太平洋だろうが、中東だろうが、人が顔を突きあわせて駆け引きするのだ。
やはり、顔を売る、同調させる、支持を得る、条件を出し入れするなどと、人間くさい交流をリードできる駒であれば、それだけ有利なはず。
場馴れしているほうがいいに決まっている。

日本のように、登場人物が、毎年変わるようならば、その発言に重みが出ようはずがない。と思うのだ。
そのうえ、国際語、英語で話が出来ない。

世界のパワーバランスは、中国の台頭が著しく、わが国の外交力が極めて重要になってきている。

日本の外交や防衛、安全保障のあり方などを思えば、わが国統治体制の仕組みを本当は変革しなければならないのではないか。
私は、国のこういう点の改革が必要、重要じゃないかと、つくづく思うのである。
各党のマニフェストの論点などよりも、もっと大切な次元のことのように思うのだ。

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