70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

コロナ禍と児童虐待

2021-03-12 15:59:44 | 愛すべき子どもたち

コロナ禍で児童虐待が潜在化していると言われている。緊急事態宣言下で学校や保育園等に行く機会が減ったり、巣ごもりの影響で公園や散歩など外出が減るのに比例して、先生やご近所の人等の第3者が虐待を発見できる機会が減っいるとといわれている。つまり虐待が見えずらくなっているのである。

さて、虐待で最も多いのは心理的虐待で全体の5割以上を占める。これは子どもの面前DVの件数が近年の大きく増加しているからである。DVというとパートナーによる暴力だが、実は子どもの面前で相手を怒鳴ること、人格を傷つけること、長期に渡り相手を無視すること等は、不適切な養育として、虐待と同じようにいやそれ以上に子どもの心(脳)に傷を負わせてしまうことが近年証明されている。

つまり夫婦喧嘩そのものが、子どもに対する不適切な養育或いは虐待に直結しているのである。

コロナ禍で、それぞれのストレスは確実に増している。夫婦喧嘩も多くなっていると推測する。しかし、少なくとも子どもの面前での言葉の暴力を自重することや、喧嘩をしても、なるべく早く仲直りをすることが必要である。容易いことではないことは重々承知だ。夫婦関係は細い糸一本で繋がっていることも多い。 しかし何としても、ここは踏ん張りどころである。何せ子どもの未来全体に掛かってしまうことなのだから。

 

東京地方は、来週にも桜が開花するようだ。 ストレス緩和のためソーシャル・ディスタンスをとって家族でお花見も必要だよね。

 

 

 

 


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