先代 ◆ SANPO な ブ・ロ・グ

村田 青朔 が 一所懸命 書き綴る
「踊り」 だとか 「アート」 だとか
その 周辺の事
「小説」も 載せたい

【アート】 エミリー・ウングワレー展

2008-08-28 |  アートって、なにさ?
『大地の夢』

エミリー・ウングワレー展を観た。
アボリジ二が伝える、大地の記憶が踊っていた。 素晴らしい。
この時 オレが感動したのは、 それが アートだったからではない ・・・
と 思うけど、 どうなんだろう?


広い会場に入った途端、 目の前に並ぶ 22枚の絵に圧倒された。
明るい色が絡み合い、 ムクムク湧き出し、 ウネウネ蠢いている。

ゆっくりと息づく、 永遠のリズムを感じる。
躍動する 高速のスピンを感じる。
すべての生命の 胎動を感じる。
気持ち良い。 時間が、 自分が、 解けてなくなる。

夢が描かれていると思った。
現実的な夢ではない。
原型とかも関係ない。
もっと根源的な、 夢そのもの。
DNAが感じている夢。
命が誕生する、暖かさ。

生れてしばらくの間、オレも覚えていたような気がする。
子供が生れた時にも感じた。
だけど普段は、 心の奥に仕舞われている。
忘れてしまう事もある。
死ぬ時にまた、 はっきりと姿を現すのだろうか。
そうであって欲しい。
そんな夢。

多数の作品が展示されていたが、 すべてスケールが大きい。
作品自体も大きいが、 描かれている夢のスケールが圧倒的に大きい。


西洋美術の視点で書かれた解説が、 悪評を買っている。

正式な西洋美術の教育を受けていない人物が描いたとは 思えない。
なんて、完成度の高い抽象絵画だろう! ってな 感じ。

ようするに、純粋なアートでは ないはずなのに アートと見まごうばかりだ。
なので アート世界に入れてあげたいという、 自分中心の話。

ところが一方 正式ではないが 西洋美術の教育を受けていた、とも解説されている。
ここでは、 我々が見つけたのだ、 守り育てたのだと主張する。
たとえ百歩譲って、 それが 「幸せな出会い」 だったとしても 傲慢さが漂う。。


展示も 作為的。 作品が 壁に掛けられている。
大きくて、 高い天井に届きそうな作品もある。
それは それで 圧倒されるが ・・・、
大地の広がりが消され、天地の意味付けが与えられている。

染色から絵画へ。 点の時代から線の時代へ。 色の時代ヘ。
西洋絵画風に分類され、分析されている。

展覧会なので 当然? ・・・ もし そう考えているならば、 無意識の 作為。

いつも基準は 「正式な西洋美術」 なのである。
だけど オレが 作品から受けた感動は、 そんな理屈に 明らかに 先行している。

侵略され、 略奪され、 そして 保護され、 ・・・ 文化的にも介入されて、
それでもエミリー・ウングワレーは、 大地が はぐくむ夢を しっかり作品に残した。
オレは、 その夢に感動したのだ。

世界はアートに先行し、存在している。



※ エミリー・ウングワレー展 / 国立新美術館
   2008.05.28 ~ 07.28 (終了してます)


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「だから Chim↑Pom も好きなのだ!」 と、続けるつもりだった。
でも、 ここで ギブアップ。

昨日 8月27日、 今年の 福住ゼミは 終わった。


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いろいろ、 観て回った。
いろいろ 考え、 いろいろ 書いてみた。 いろいろ 試してみた。

頭の中が グチャグチャだ ・・・、 ありがたいことだと 思う。

で 結局、 この夏の まとめで 書いたのが 上の文章。
またちょっと、 書き換えちゃったけど。


Chim↑Pom の事、 画廊で 踊った事 なども 書こうと思っていたが、
両方とも、 今 答えが 出ない。

なぜ 答えが 出ないのかを 書けばいいのだが、
それも 途中で やめた。

そのあたり、 おれは 踊りたいんだ って事と すごく 関わる。
・・・ まだ 書けない。


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福住ゼミは 終わったが、 続けて ハマート 作りが 始まる。
ハマート3は、 トリエンナーレ 特集 である。


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8月30日に この展覧会にまつわる 変な夢を見た。 かなり、 変な 夢である。

読まないほうが 良いかもしれない ・・・  夢の夢



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2008-08-28 23:42:40 up

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