NPO法人 三千里鐵道 

NPO法人 三千里鐵道のブログです。記事下のコメントをクリックしていただくとコメント記入欄が出ます。

パク・ウォンスン人物伝①ー 検事から人権弁護士の道に

2011年09月21日 | 南域内情勢
★時の人パク・ウォンスン人物像を探ってみよう。あるサイトに載った人物伝を訳してみました。N



1年で検事職を離れ、人権弁護士の道に

パク・ウォンスン人物伝① @vop.co.kr 2011-09-15




10.26ソウル市長補欠選挙予備候補パク・ウォンスン(55)前希望製作所常任理事は、1995年参加連帯事務局長を始め17年間市民運動に身を置いた。 去る9日希望製作所常任理事を辞職しながら市民運動を整理した彼は、後輩活動家からは'ウォンスン氏'と呼ばれた。 だが、多くの人々は彼をパク弁護士、もう少し親しい人々は'パク弁'と呼ぶ。

●ある事件で獄中生活

弁護士として法曹界に身を置いた期間は、市民運動17年より短い8年余りに過ぎなかった。
しかし彼は、80年代後半韓国現代史の大型の時局事件の弁論を引き受けて'人権弁護士パク・ウォンスン'として多くの人々の記憶に残っている。

若いパク・ウォンスンが人権弁護士の道に入るまでの過程は順調でなかった。
慶南昌寧郡農夫の7兄弟姉妹中六番目に生まれたパク・ウォンスンは、勉強ができた。 そして彼は、1975年ソウル大社会大学に入学した。

しかしその年5月22日キム・サンジン烈士追慕集会に単純参加し拘束され、4ヶ月間獄中生活を。入学から3ヶ月で除籍されてしまった。
1975年4月11日維新撤廃を叫んで割腹したソウル大農科大学畜産科4学年キム・サンジンを追慕するために開かれた集会で、当時60人余りの学生たちが拘束された。

パク・ウォンスンはこの日午後、梨花女子大学生とのミーティングで図書館の窓辺の席に座り「タイム」紙を読んでいた。たまたま窓の外に広がる連行・殴打場面を見て飛び出した。
…この突発行動なら普通、訓戒や一週間拘留くらいで済む。 しかし1975年当時は維新憲法を批判するすべての行為を処罰する'緊急措置9号'が発令された苛酷な時代、結局獄中生活をすることになった。

この事件でソウル大総長が辞任、
パク・ウォンスンも出所後は除籍になった。

それからパク・ウォンスンは、司法試験の勉強を始めた。 そうしながら大学入試に再度チャレンジし1978年檀国大史学科に入学した。
1979年裁判所事務官試験(現在の法院行政高等考試)に合格して、23才で江原道チョンソン登記所長として1年余り勤めた。

●1年で検事から人権弁護士の道に

田舎の登記所長勤務しながら司法試験受験準備は継続、1980年第22回司法試験に合格した。 研修院成績が良かった彼は検事を選択した。 周辺の勧誘もあったが検事は社会を現場で見ることができると思ったからだ。

しかし検事が結局人を捕まえる仕事、自分は人を捕まえることに趣味がないと悟るまで時間はかからなかった。
結局1年で検事を辞め、1983年弁護士開業。
弁護士開業初期2年余りは、一般弁論を主にしたが、1985年から時局事件が相次いでさく烈しながら本格的な人権弁護士の道を歩くことになった。

1986年、民主学生連合が光州事件におけるアメリカの役割に抗議した米文化院占拠事件、1986年、全斗カン政権言論報道暴露した月刊「マル」などの弁護を担当…「


キム民主弁護士会会長は当時
"パク・ウォンスン弁護士は民主弁護士会草創期に熱心に活動をした。"と話した。

パク・ウォンスンはまさに出世街道を走ることもできた検事を投げ捨て、人権弁護士の道を選んだことに関連、
"世の中が監獄だった時代、いっそ苦難の道に立っている人らの肩を持つことの方が気が楽だった"と話したことがある。

●弁護士活動を休止、留学の道に

熱情的に人権弁護士活動した彼は、弁論書を多く書いた。
"…結局国民と歴史に向かって被告人らの真実と私たちの主張を話すこと"の大切さを肝に銘じながら…。

人権弁護士時期パク・ウォンスンは、自身に最も強い影響を及ぼしたチョ・ヨンレ弁護士を1990年亡くす。
病床でパク・ウォンスンにチョ弁護士は
"金を儲けるのも良いが、他に目を向けてはどうか"と忠告した。
1980~1990年代、弁護士は名誉と収入の保障された幾つもない職種だった。パク・ウォンスンも若くして運転手付きの乗用車に結構大きな一戸建て住宅で余裕のある生活をしていた。

良い車と家を持つようになると、すぐにより良い車と家が目に浮かぶ。欲はより大きい欲を産んだ。
貪欲という列車を下りることにしたパク・ウォンスンは、1991年弁護士活動をたたんで留学の道に入った。

そして留学から帰った人権弁護士パク・ウォンスンは、市民運動家パク・ウォンスンとして新たな人生をスタートさせる。(続く)