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4.27補欠選敗因から抜けている、MB政権の対北朝鮮政策

2011年04月30日 | 南北関係関連消息
★韓国の言論界を俯瞰し、報道、提言しているサイトが「メディアオヌル」。4.27補欠選挙とジミー・カーターの平壌訪問をリンクさせたコ専門委員の記事を載せた。以下紹介する。N



4.27補欠選敗因から抜けている、MB政権の対北朝鮮政策

言論、カーターの韓米対北朝鮮政策批判にも、無関心装う

コ・スンウ専門委員| konews80@hanmail.net
2011.04.29 13:36:29

 言論は社会を照らす鏡だ。 隅々まで全てのことを伝えてこそ言論の存在価値がある。
4.27補欠選結果に対する報道の中で、南北関係は完全に抜けている。 イ・ミョンバク政権になって最も深刻に後退した分野が南北関係だ。 戦争直前まで事態が悪化した。今でもそのような状況は変っていない。

 戦争ほど悲劇的なものはない。 イ・ミョンバク政権が‘戦争’を日常的に言及する程不安な状況が持続しているけれど、イ・ミョンバク政権の失政目録の中で南北関係に対することは完全に抜けている。
言論の‘鏡’が曇り、意図的に国民の知る権利を傷つけた結果との批判を避けがたい。

●言論は4.27選挙前後して平壌とソウルを相互訪問したジミー・カーター前大統領一行のメッセージに対しても、イ・ミョンバク政権の立場を擁護する立場で報道しただけだ。

カーター前大統領はノーベル平和賞を受けた元老政治家らしく韓半島の危機状況に対する問題点を正確に提示した。
それはイ・ミョンバク政権と米国に対する鋭い叱責であった。
しかし南側言論はそれに対する論評などは省略した。 対岸火事見物よろしく‘客観的’報道で済ませた。

言論が南北問題に対してイ・ミョンバク政権の対北朝鮮強硬路線に馴らされたのは、昨日今日のことでない。 南北問題に対して韓国言論は独自性を喪失し、韓国政府の意中をほとんど100%満足させる報道論評一色に終始している。 こういう姿勢はいわゆる進歩言論もほぼ同じだ。

4.27選挙に対する言論の関心が高いことは歓迎したい。 言論が選挙以後与野党の動きを伝え、多角的に状況を分析するのは当然しなければならない作業の一つだ。 今新聞、放送は全てイ・ミョンバク政権に民心が背を向けたという事実を認めた。そして今後総選挙、大統領選挙対策などに対する報道を吐き出している。
しかし言論のそのような報道の中に、イ・ミョンバク政権の対北朝鮮政策の誤りに対する言及はない。 大統領府が「非核開放3000」を前面に出して6.15共同宣言、10.4宣言を冷遇しながら北側を相手にしない態度を持続してきた。そして、南北関係が戦争直前の状況まで悪化した。 そのような過程で韓国の経済的地位が揺れ、今でもそのような状況が好転する兆しは全く見られなくなっている。

企業フレンドリーを叫ぶ現政権が、韓半島緊張昂揚が経済に悪影響を及ぼし、対北朝鮮投資企業の苦境に対しても、我関知せずの姿勢を固執している。
西海5島住民たちも不安で生きられないと嘆き、一方国防長官や軍指揮官らは全面戦争も辞さないと口にする。
市民の日常は、戦争の可能性などに直接的影響を受ける。 それなのに最近戦争危機が日常化された点を、言論は徹底的に省略していて、野党もまだ正常な南北関係回復などに対する言及に積極的でない。

●ジミー・カーター前米国大統領はバラク・オバマ政権の対北朝鮮政策に対しても批判的だ。
彼は1994年北米関係が戦争直前まで悪化した時北朝鮮を訪問して火消しをしたし、その後持続的に韓半島問題に関心を見せている。 彼は今回の韓国、北朝鮮相互訪問を通じて意を決したように「米国と韓国がグルになった対北朝鮮政策」を、より強力に批判した。
彼は平壌に留まった去る27日‘ティ エルドス(The elders)’ホームページ(http://theelders.org/)にあげた文を通じて、韓半島問題専門家らしく次の通り核心的事項を指摘した-
“北朝鮮は米国との関係改善を望んでいて、どんな主題に対しても前提条件なしに米国、韓国と対話をする準備ができている。 しかし北朝鮮は米国からの安全保障なしでは、核プログラムをあきらめないだろう。”


カーター前大統領は48時間の間の平壌訪問を終えた後28日午後ソウルにきて持った記者会見席上でも
‘米国と韓国の対北朝鮮人道的支援拒否は人権侵害、と強く批判した。 彼は"人権中最も重要なのは人々が食べることができる権利を保障することだ。 しかし韓国と米国政府は意図的に北朝鮮への食糧支援を抑制している。…これは明白な人権侵害"と話した。
これは過去キム・デジュン前大統領が6.15共同宣言と関連して主張してきた論理とほとんど同一だ。

カーター前大統領はこの日キム・ジョンイル北朝鮮国防委員長が南北首脳会談を提案したと伝えたが大統領府は
“大きな意味のあることではない”と否定的に評価した。 カーター前大統領は天安艦事件に関連しては
“北の役人たちは軍や民間人が亡くなったことに対して深い遺憾を表明したが、謝ったり関連性を認めることはしなかった”と話した。


カーター前大統領の韓国、北朝鮮相互訪問は、米国と韓国政府が北朝鮮がひざまずけというような対北朝鮮強硬政策を共同で推進する過程でなされた。
彼の今回の北朝鮮訪問は、米国政府が取る狡猾な外交政策の一断面を見せる。 米国はカーター前大統領北朝鮮訪問が政府と関係がないと線を引きながらも、前職大統領の口を通じてまた他の未来を準備する多角的な布石をしているのだ。
これに比べて韓国は、民間交流など南北間すべての関係を全面遮断させた単細胞的考え方に固執している。

言論が最小限の問題意識があるならば、このような現象を指摘しなければならない。 そして、南北関係解決策を模索し、伝える姿勢を見せてくれなければならない。
これは国民の知る権利を充足させる言論の当然の責務だ。



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