KAL家族会に、「破壊工作」の著者から書信

"金賢姫, その見苦しい行動をすぐやめろ"
『破壊工作』の著者野田峯雄氏、家族会に書信

2009年 02月 19日 (木)

KAL858機事件を扱ったルポ 『破壊工作』の著者である日本人ジャーナリスト野田峯雄 さんが最近、金賢姫の日本人拉北者家族面談推進消息に接して書信を送った.
国内に 『破壊工作』が翻訳紹介され、彼は国情院の職員によって告訴されたが無罪を勝ち取った。だがまだ韓国入国が禁止されている.(訳者注）

KAL家族会の皆さん.
KAL家族会を声援し、事件の真相解明に努力してくださるすべての方々.

私は最近金賢姫の言動に接しながら, 怒りを押えることができません.

…

金賢姫は韓国の過去二人の大統領の時代に ‘信じて来た国家情報機関から抑圧された’ ‘私は被害者だ!’と発言し始めました.しかし、 それは実に ‘自業自得’です.

金賢姫は ‘私は格子のない監獄に閉じこめられている’と嘆いています。しかし、監獄を作っり潜んでいたのは外でもない金賢姫自分です. それは周知の事実です.

私は金賢姫にこう言ってやりたい。 ‘あなたは被害者と言う前に, しなければならない事がある. それはただ一つ. 真実を言うこと. 今まで申し立てられたすべての疑惑に対して率直に返事するのだ.’ と.

金賢姫の真実告白を誰も阻むことはできません. それは、彼女自分が一番よく分かっています.

しかし彼女は、真実を告白する機会が今まで数え切れないほどあったにもかかわらず, その都度拒否、回避してきました. 彼女は必死に口をつぐんで,疑惑の解明を避け、ただ逃げてばかりです。それが何を意味するのか、彼女自身が一番よく分かっています.

真実を告白することで、彼女ははじめて ‘自由の身’になることができます.そうすれば被害者抱いていらっしゃったハンも和らぎ、彼女の手を握って許してくださるに違いないでしょう.

しかし、何ということでしょう。 金賢姫は真実を告白するどころか, 今一度虚飾の浅薄な踊りをおどり始めました.
‘北朝鮮に拉致された日本人家族に会うため’ 来日すると。

どうして KAL家族会に会うためではないのですか? どうして真相糾明を要求する人々に答えるためではないのですか? どうして自分がなによりも先にすべきことをほったらかしたまま 先に会うのが ‘日本人’なのですか?

日本の報道.出版分野には、‘金賢姫’を売り込むブローカーがくっついています. 日本で彼女は相変らず ‘古くはあるがまだ売れる商品’だから….

私は金賢姫にこう言ってあげたいのです. ‘日本を格好の市場と思っているようだが, その浅薄な踊りを今すぐもやめなさい. あなたが日本訪問を希望するという話を伝え聞いた. 歓迎したい. しかし日本訪問は醜い踊りを止めて自分の責務を明確に履行した後, 真実を明確に告白して、あなたが本当に自由を獲得した後にしなければならないでしょう.’ と.

KAL家族回皆さん.
私はみなさん一緒に歩みます.
皆さんの健康を祈ります.

2009年1月17日東京で
野田峯雄(ジャーナリスト)