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希望製作所のアイディアを盗んだ国家

2009年09月18日 | 南域内情勢
昨年9月、ハナ希望財団スタート。左から3人目が朴ウォンスン氏


国家が希望製作所のアイディア盗んだか?

2009年09月18日(金)キム・サンマン/mediatoday.co.kr)



アイディアを奪われた。 アイディアだけ奪われたのではなく金脈まで奪われた。

パク・ウォンスン希望製作所理事は17日記者会見で、希望製作所がハナ銀行と共に進めた‘マイクロ クレジット(無担保小額信用貸し出し)’事業に国家情報院が介入し,中断されたと暴露した。

希望製作所がハナ銀行と共に‘ハナ希望財団’を作り、設立登記まで終えたが、登記数日後財団理事会が希望製作所との契約破棄を通知してきた。
1ヶ月の後彼は、ハナ銀行役員から衝撃的な話を聞いた。 “国家情報院職員らがこの事業に介入し,希望製作所との協力関係が中断された”という話であった。

国家機関が、金融企業と民間研究所が手を握って進行した小額貸し出し事業に関与したことが事実ならば、真実糾明と共に法的な責任を問わねばならない。
国家情報院はパク理事の国家情報院介入発言は事実でないと反論した。 そしてパク理事を相手に国家情報院と国家の名誉を傷つけたとし,訴訟を提起した。
ただし疑問が一つ残る。 希望製作所とハナ銀行は昨年9月24日、100億ウォンを出資して‘ハナ希望財団’を設立すると発表した。 金融圏で貸し出しを受けることができない金融疎外階層に、長期低利(1年から4年分割償還年3%)でお金を最大2000万ウォンまで貸すという内容だった。

二団体は、ハナ希望財団出帆式までを、言論に公開した。 ところがハナ銀行がこの約束を突然ひっくり返した。
その後の ハナ金融グループの歩みは…? 希望製作所との約束を捨てたハナ金融グループは、希望製作所と進めようとしたことと同じ‘マイクロ クレジット’事業を、東亜日報とともにはじめた。
さらに、東亜日報とハナ金融グループのマイクロ クレジット事業に、政府部署の保健福祉家族部が参加している。


*ぼくが朴ウォンスン氏を初めて見たのは、
一昨年済州島・在外同胞教育者セミナーでのことであった。特別講師として講演、タイトルは「KOREAN DIASPORA-グローバルコリアンネットワーク構築への道」。よれよれのブレザーにぼさぼさの頭髪、どうみてもスマートとは言えない。しかし彼の語る内容と熱情にみんな引き込まれていった。曰く、ユダヤ、チャイナのネットワークは凄い、アマゾン奥地の一人の同胞が困っていても、救いの手を差し伸べるネットワークを持っている。韓民族は?…。世界に散らばった700万がそんなネットワークをつくるべき、と力説した。
その後ぼくは、彼がノムヒョンの参謀群に、最近の韓半島平和フォーラムにも参画していることを知る。つい最近では、アメリカ上院議会の韓半島関連の聴聞会にも出席、ケリー氏ともあっている。ハーバード大学客員研究員。世界に人脈を持つ。「ハナ希望財団」の構想は、バングラディシュのグラミン銀行の発想にも通ずる。
現在彼は、MB政権の国情院から、名誉棄損で多額の賠償請求をされている。原告は国家の国情院、被告は朴ウォンスン一人

済州島で彼の講義を聴いているとき、ぼくは彼の志の高さに神々しさすら感じた。身なりはダサイが、地球規模で韓民族の運命と進むべき道を指し示す言葉に感動した。

蝋燭を扇動したとMBCのPD手帳を血祭りに上げたように、国家権力が個人を相手に訴訟を起こしている。
今朴ウォンスン氏は、決然と権力に立ち向かっている。覚悟を決めた男の生きざまを見せている。ぼくらはどう対応すれば良いのだろう。 namsang


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