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金総書記の健康問題問われ正男氏「歳月欺けない」

2008年09月19日 | 管理人のつぶやき
 9月9日に行われた朝鮮民主主義人民共和国の創建60周年の式典に、金正日国防委員長が姿を見せなかったことから、彼の重体説が世界中を駆け巡った。

 こういう時は、情報の真贋を見極めることが最も大切で、軽々に憶測を述べるものではないと自戒している。特に、こういうときは、自分の願望に引き寄せて『こうなってほしい』というものを『こうに違いない』としがちだからだ。
 そういう中で、この聯合ニュースの内容は、落ち着くところに落ち着いた『真相』に近いものだろうと腑に落ちる。

 昨年10月に盧前大統領が、分断線を徒歩でまたいで訪北し、平壌で金正日と固い握手をした映像を思い出す。それは、2000年6月の金大中元大統領都の時と比べて、ずいぶん老けたなあというのが最も強い印象であった。
 平壌に到着した2日の晩さん会で、答礼に立った盧前大統領が『失言』したのを思い出す。

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 引き続き、国賓訪問時に夕食会が開かれる同市内の木蘭館では、金委員長が歓迎夕食会を開いた。盧大統領は席上、「南北間の平和を実現し、経済がうまくいくために欠かせないことがある。金正日(キム・ジョンイル)国防委員長(総書記)が健康で長生きし、金永南常任委員長も健康でなければならない」と述べ、乾杯を呼び掛けた。夕食会場は一瞬静かになり、盧大統領は「二人の健康のために乾杯しましょう。ウィハヨ!(二人のために)」と乾杯の音頭を取り、出席者らが「ウィハヨ!」と応じると、拍手が響いた。

 2007.10.03  朝鮮日報
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この訪問時には、金正日国防委員長は、自ら健康不安説を否定する発言を二度行っていたが、彼の健康不安は一目で分かるものだったのである。
 私は、盧前大統領の『失言』が最も印象に残っていた。「やっぱりこの人は正直な人だなあ…」と感心もした。
 わたしもつねづね、金正日国防委員長には長生きしてほしいと思っている。彼が元気に在任中にぜひやってほしいことがあるからで、それはまた彼でなければできないと思うからだ。
 それは一言でいえば、南北の『後戻りができない関係の構築』である。

 日本には、金正日独裁説というものが通説で諸悪の根源は彼にあるとの暴論がまかり通っている。甚だしくは彼を暗殺すべきだとの主張もある。
 重村というナルシスト似非ジャーナリストは、自らの願望でものをしゃべる代表例だが、7月ぐらいには『金正日死亡 替玉説』を吹聴して回った。
でこの事態に彼は何と言っているかというと、「替え玉が重体」なんだそうな。
 ここまでくると、彼のいい加減さが露呈したと非難されるべきなんだが、そういう空気はない。それは、日本を覆う暗い霧が彼の言説に免罪符を与えてしまっているのだろう。
 こういう時に使う言葉を探していたら、ウリマルの『한심수럽다』になった。

 さて、このニュースであるが、いくつかのことを示唆している。
 一つ目は、金正日国防委員長の健康不安説は、もはや隠しようもなくなったし、今後あえて否定することはなくなるだろうということ。
 二つ目は、金正日国防委員長のその時の善後策を北は中国と密接に協議しているに違いないこと。
 三つ目は、その調整役として、かねてから中国と関係が深い金正男氏が深くかかわっていること。
 四つ目は、しかし彼が世襲して『三代目』になる可能性は低く、他の兄弟がそうなることも考えにくいということである。

これは手前みそだが、私が常々言って来たことと符合する。
日本の愚かなマスコミ論調に踊らされることなく、しっかりと見ていきたいものだ。

 そこで私の願いである。
 金正日国防委員長の健康回復を心より祈る。

 あなたにはぜひやってほしいことがあるし、
 あなたにはその意思があると信じているし、
 あなたをおいて他にできる人はないと思っている。

 盧前大統領の『失言』のとおり、南北間の平和の確立と交流拡大の道筋を、高速道路のような堅牢なものにしてほしいのです。

 南の李明博政権内部から出てくる的外れで礼を失した言動には、私もあきれるばかりですが、それは必ず是正されていきます。南にはそういう底力があると私は信じています。

 あなたが、健康を回復して、しかるべき姿に戻った李明博政権と、真摯な南北対話をしてくださるよう、心より願っています。

written by maneappa


http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2008/09/18/0300000000AJP20080918004200882.HTML

【金総書記の健康問題問われ正男氏「歳月欺けない」】
2008/09/18 19:51 KST

【北京18日聯合】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏が、北京で中国政府関係者に会った際に金総書記の健康状態を問われ、気遣いに感謝する言葉の後、「歳月は欺けないようだ」と述べた。中国の政界筋らが18日に伝えた。正男氏は父親の健康異常説に対し具体的に説明はしなかったというが、これら消息筋は「金総書記の健康悪化は事実ながら重病ではないことを示唆したもの」と話している。7月末に平壌に赴いた正男氏が先週に活動拠点の北京に戻れたのは、平壌滞在中に健康が悪化した金総書記の病状が好転したためと分析した。また、正男氏の「当分北京にとどまり、平壌と行き来しなければならないだろう」という発言を、金総書記の健康が悪化する可能性を懸念したものとみられるとした。
 これとは別に、正男氏は金総書記の後継構図について「父から子への権力世襲を3代続けられない」として、集団指導体制を暗示する発言をしたと伝えられている。日ごろも北京で知人に会った時など、後継者問題は関心もなく言われてもやらないと話している。こうしたことから北京の外交筋は、「金総書記は集団指導体制を正式に宣言はしていないが、すでに傘下に委員会を構成し軍部中心の集団指導体制をテスト稼動しているものと聞いている」と語った。



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