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南北関係の改善に向けて(3)

2014年02月13日 | 南北関係関連消息

南北高位級会談で挨拶する南(右)と北(左)の首席代表。(2014.2.12,板門店)



南北高位級会談、成果なしに終わる
    南北、韓米合同軍事演習と離散家族の面会で対立か?(2014年1月13日『統一ニュース』)


朴槿恵政府の出帆後、初めての南北高位級会談が開かれた。会談は12日午前10時から夜11時35分まで、板門店の韓国側「平和の家」にて14時間近いマラソン会議となったが、成果なしに終わった。

南北はこの日の会議で、「キー・リゾルブ、フォール・イーグル、韓米軍事演習」と離散家族面会行事に関して、相互の見解差を見せた。

統一部の説明資料によれば、この日の会談で南側は、政府の対北朝鮮政策の基調である「韓半島信頼プロセス」の基本趣旨を北側に説明し、来る20日に金剛山で開かれる離散家族の面会行事が滞りなく開催されるべきだと強調した。

これに対し北側は「韓半島信頼プロセス」の基本趣旨に共感しながらも、朝鮮国防委員会の重大提案と公開書簡で明らかにした△相互の誹謗中傷を中断、△軍事的敵対行為の中断、などを受け入れるように要求した。

北側は特に、来る24日に始まる「韓米合同軍事演習」を離散家族の面会行事後に延期することを要求した。北側が離散家族の面会後に訓練を延期するように提案したのは、今回が初めてだ。

これに対し南側は、「離散家族の面会と軍事演習を連係するのは、純粋な人道的問題と軍事的事案を連係させないという原則に背くことで、受け入れることはできない」との立場を明確にした。

北側が離散家族の面会行事と韓米軍事演習の連携を表明したことから、来る20日に開かれる離散家族面会行事の行方が注目される。

統一部の当局者は「離散家族面会行事の行方を注視しなければならない。私たちが要求を受け入れなければ北側はどう対応するかに関しては、北側から特別な言及がなかった。状況を見守りながら、離散家族行事を準備しなければならない」と話した。

これと共に、北側は「最高指導者の尊厳と体制に関する南側言論の報道内容」を問題視し、韓国政府が統制すべきだと主張した。これは2月6日、朝鮮国防委員会政策局のスポークスマンが発表した声明を再度強調したものだ。

これに対し政府は「私たちの体制では、言論に対する政府の統制はありえない」と反論した。

南北は今回の高位級会談の決裂にもかかわらず、議論された懸案については引き続き協議していくとし、今後に余地を残した。

今回の高位級会談に南側は、キム・キュヒョン国家安保室第1次長が首席代表を務めた。北側ではウォン・ドンヨン統一戦線部第1副部長が団長だった。今回の会談は、2月8日、朝鮮国防委員会が韓国大統領府国家安保室宛に、西海の軍通信線を介した電話通知文によって提案された。大統領府がこれを受け入れ、実現したものだ。

今回の会談を提案するにあたって北側は非公開を望んだが、韓国政府はこれを拒否した。北側との協議を経て公開会談とすることで合意し、一日後に公式発表した。北朝鮮の官営『朝鮮中央通信』も、今回の会談を報道している。

北側が今回の会談を非公開にしようとした理由は知らされなかったが、南北関係を“ガラス張り”にするという朴槿恵政府の基調が、今回、南北高位級会談の公開に反映されたようだ。

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