地球をくるりと一周り

《ちょっと世界一周して来ます。頭もお金も足りないので、無理をせずに行けるとこだけ、行けるとこまで。》

悔やまれてならない (ブラジル サンパウロ)

2006年03月27日 | Weblog

ブラジルには約130万人の日系人が居て、
その内の約70%の人が、ここサンパウロで暮らしているんだって。

だからこの町のスーパーでは、日本の物が何でも揃う。
醤油、味噌、納豆はもちろんの事
柿の種 塩味 なんてのもあった。
日本でも見たことない。
うっかり買わず仕舞いだったので、味はワカラズ…

「私の娘は、日本へ行った事があるんだよ。」
と、日本語で話しかけてくれたのは、日系二世のおじちゃん。
「娘は、また行きたいっていつも言ってる。日本が大好きなんだ。」
そう言うおじちゃんに聞いてみた。

「おじちゃんは?日本へ行ってみたいと思わない?」

「ぃやあ、思わないねぇ。
私は行った事がないから、特に行きたいとも思わない。」

すんなりと答えが返って来た。
こんなに自然に日本語を話しているのに、日本に言った事がないなんて。

色んな人生があるんだよなぁ。

おじちゃんは、ご両親の話や奥さんの話、ブラジル料理の話、
日が暮れるまで色々聞かせてくれた。
でも、柿の種 塩味 の事は知らなかった。

ナゼ ナゼ 買わなかったのか 私よ。。。

イグアスの滝 (アルゼンチン)

2006年03月01日 | Weblog
アルゼンチン
国土278万400平方キロメートル
広っ!

この国見てたらブラジルのカーニバル 間に合わないよなぁ・・・
と、言う訳で急いで抜ける事にした。
カーニバルが終わってから戻ってくればいいし。

とりあえずブラジルとの国境にある、イグアスの滝には寄って行こう。
そう決めて、バスチケットの手配に行った。

すごーく ひろーい チケットオフィス
どこまで行ってもチケットオフィス
結局、端まで行き着かぬまま 適当に選んだ一軒で購入。

アルゼンチンのバスは驚くほど快適で、食事やワインも出る。
上流階級気分で、イグアスの滝の観光拠点となる町 
プエストイグアス に到着。
この町でブラジルビザを申請している間に、買い物をすることにした。

洋品店をのぞくと、おばちゃんが話しかけて来た。
彼女は、私がズボンを探している事が分かると、あれやこれや持ってきて
「これよりは・・・こっちね!」
と、まるで着せ替えを楽しむかのように私に当ててみてる。

おばちゃんの中で決まったらしい商品を見て、
店長らしきおじいちゃんが何か言ってる。

「それはセール除外品だぞ。」って事らしい。
それを聞いたおばちゃんは、目を丸くして
「まぁあ いいじゃない、別に!!」と返すと、私に
「大丈夫、私が割引してあげるから!」的な事を言った。

ま、私 スペイン語全然分からないので、もしかしたら
「それはセール除外品だぞ。」
「そぉんな事言ったって、売れ残ってるんだから!!」
「安くするから、あんた買ってってよ!」だったかも知れませんが。

でも悪意は少しも感じられなかったんだ。
だから吹き替えは前例で合ってると思う。

よく言葉の心配をされるけれど、こうやってここまで来たよ。
それで、いままで何とかなってる、かな?

話はズボンに戻り・・・裾が長すぎたのよ。
裾上げ出来るかな?って伝えたら、
おばちゃんは一瞬考えた後、胸に右手を当てて、笑った。

そして、店長押しのけ奥へと入って行き、裁縫箱を手に戻って来た。

あぁ。

さっき、胸に手を当てて 
「裾…? いいわ、私がやったげる!」って言ったんだ。

出来は、お世辞にも丁寧とは言えないものだったけれど 
それは昔、お母さんが作ってくれたおけいこバック並に嬉しい仕上がりでした。

それを持つ日は、ちょっと胸を張ってしまうような 
同じような感覚で私はそのズボンを履いた。

よし。
こいつと一緒に行くぞ ブラジル! ありがとうおばちゃん。



イグアスの滝? すごかったよぉ