ホテルの部屋に入るとすぐに、ベッドが目に入った。
「この旅で一番立派なベッド…」そう思って、ふっくらした布団をなでた。
で、決めた。
今、出来る事はなんだ?
帰れない事を嘆く事か?
祈りを捧げる事か?
きっと違う。
本当に大変なのは帰ってからだ。
帰ってから走れなきゃ意味ないんだ。
だから、寝る。
そう決めてシャワーを浴びて、寝た。
本当に寝た。
特技が 寝る の私 だけれど…
目が覚めた時には、ぐっすり眠った自分に軽く引いた。。。
が!睡眠を取ったおかげで思考回路が動き始めたぞ。
フロントへ~
メールが出来ないか聞くとネットルームへ案内してくれた。
日本語は使えない。
けど、母からのメールが来ていない事だけは確認出来た。
特に進展は無いと言う事だろう。
ローマ字で、帰国の日時だけ伝えた。
またフロントへ~で、
「ここはどこ?空港まではどうやって行ける?」と聞いた。
実は、空港からホテルまでの事をほとんど覚えていなかった。
だから自分が今、空港からどれ位の位置に居るのかも分かってなかったのだ。
フロントマンは不思議そうに
「予定通り、夕方6時にバスで空港までお送りしますよ。」と教えてくれた。
どうやら、空港でホテルを予約した時に送迎も手配してくれたらしい。
あの時全然話し聞いてなかったからなー。
空港のおっちゃんとか、ホテルの人とか、みんな善良な人間で助かった~。
と、ホッとした所でどーすっかな?
迎えまであと9時間以上ある…