今日も花曇りの一日。山里は桜色に染まった。30年前この村に帰ってきたとき桜の木はほとんどなかった。私は自分で苗木を買って植えた。しかし、ここは雪深い所で小さな苗木は折れてしまった。山桜は雪の中でも折れることもなく咲いているのを見て山桜系の八重桜や枝垂れ桜を植えだした。彼らは根付いてくれた。でも気候条件が厳しいので成長も遅い。村の広場の枝垂れ桜も10年目で桜らしくなってきた。我が家枝垂れ桜は30年になるので大きくなってきた。下の民宿の桜も私が新築のお祝いに植樹したもので紅白の桜が見事に咲いている。ここ数年は町の緑化事業の一環として桜の苗木をもらうことが多いがソメイヨシばかりだ。ソメイヨシノは病虫害に弱く木の寿命も短い。しかし咲いたときの鮮やかさは素晴らしい。多くの人たちが花見に出かける。村の人たちも今になっつて桜がいっぱいできれやなあと言う。桃源郷になるまで、もう少し時間がかかりそうだ。今年も数本植える予定である。
こんな山奥の村で一生を終えるとは若い頃は思ってもいなかったのに、ここが終の棲家になりそうだ。せめて村中の桜が咲くときに死ねたらいいなと思う今日この頃だ。
こんな山奥の村で一生を終えるとは若い頃は思ってもいなかったのに、ここが終の棲家になりそうだ。せめて村中の桜が咲くときに死ねたらいいなと思う今日この頃だ。
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