美山たそがれメール

山村の四季情報や暮らしを発信します。

たそがれ世代のおばちゃんのブログです。

栃蜜カステラ

2019年12月21日 | 日記
15年近く作り続け道の駅でも評判のカステラになっていたのに
12月末でやめると、知人のMさんが電話してきた。いろんな事情が
重なったようで、どうしようもないらしい。もし、私がもう少し若ければ
共に相談も乗れただろうが、もう70歳を超えてそれだけの気力もない。

彼女と15年前にカステラを作り始めたとき、本当に手探り状態だった。
卵と蜂蜜を使った菓子を作ることにしたのは、素材が美山産であったからだ。
彼女は几帳面で分量もきちんと計るし何より丁寧で菓子つくりも上手だった。
二人で加工場を借りて始めた。20本分ほど一度に作るので卵の泡立てや
小麦粉を混ぜるのに手が痛くなった。焼いては食べ味見をして
半年後やっと商品らしくなった。途中で業務用の泡だて器を購入した。

私は家の加工場で栃蜜、牛乳、卵を材料にプリンを作り始めた。
あれから15年よく作り続けてきたものだ。プリンもカステラもそこそこ
に売れている。でも、今回止めますという彼女にどうしても作り続けてとも言えない。
彼女の栃蜜カステラを食べた人には味が残っていると思う。私もカステラが
好きなので栃蜜カステラは時々食べていた。本物の味がすると今でも
思っている。福砂屋のカステラも好きだが。私はポルトガルに
いってカステラの原形のお菓子を食べたいとも思っている。

Mさん本当に15年間作り続けてきてくれて、ありがとう。私はまだ細々と
「えっちゃんの手つくり蜂蜜プリン」は作り続けます。老骨に鞭打ちながら。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿