好きなシーンばっかりを集めました。15話目。備忘録代わり。(^^;)
「あのシーン好きだったけど、何話目だったかなぁ」と思い出す時、すぐにそのシーンを見ることが出来るようにするため、です。(^^;)
※ずっと書いていますが、完全にネタバレです。ご注意下さい…。
【15話目】~ク・スンジュンがマンションの屋上に追い詰められて、北に逃亡する間、何かと一緒に行動して来たチョン社長に銃を向けられるところから始まる~
●チョンガルが北から「ジョンヒョクを始末出来なければ、君も祖国に戻る意味がない。」という最後通告のメールを受け取っていたことが冒頭でわかる。チョンガル自身も自分が使い捨てだったってことを充分に分かっている。だからこそ、今まで危ない橋を渡り、信頼をお金で買って来た。でも、最後には、その信頼は簡単に反故にされるものだったことを思い知らされる。悲しい結末がチョンガルには待っていた。
チョンガルが許せなかったのは、強力な後ろ盾を持っている幸せな奴ら、ムヒョクやジョンヒョク。親・兄弟がいない天涯孤独な彼が、出世する道は1つ。犯罪を犯して迄もお金を作り、賄賂を送り、見せかけの人脈を作って来ることだった。でもその見せかけの人脈の如何に簡単に崩れるものか…。それでも最後の最後までチョンガルが裕福なジョンヒョクに持っていた恨み・妬み・憎しみが、ジョンヒョクを苦しめることになる。「兄ムヒョクが死んだ時に真相解明されなかったのは、突き詰められれば、自分の首が絞まると父親のリ総政治局長が判断したから。ジョンヒョクとセリの写真を北に送ったから、父親は処刑される。ジョンヒョクが帰ることよりも、ここで死んでくれることを望んでいる。」と云って事切れるのだから。
ジョンヒョクは、振り返って自分を打とうとしたチョンガルを、寸でのところで体を入れ替えて、レーザー光線がチョンガルに当たるように自分を死角にした。さすがジョンヒョク。一瞬なので狙撃体勢に入っていた韓国の狙撃隊も連射し、チョンガルは蜂の巣状態で倒れるのだった。
チョンガルの残した言葉がジョンヒョクを苦しめる。拳銃で自殺しようとするが、直後に飛び込んで来た狙撃隊とキム課長に阻止される。良かった。ジョンヒョク、早まってはいけない…。
父親リ総政治局長は、息子が必ず帰って来ると信じているのだから。そして、その絶対に信じてくれる存在を持たなかったのがチョンガルだった。彼が本当にほしかったものは、そういう存在だったかもしれないと思うと、彼の死がとても切ない。
●北の村。マンボクの妻ミョンスンと息子ウピルが連れ去られようとしている。確か14話でマンボクが平壌で交通事故に遭ったと声をかけていた男たち。交通事故で迎えに来たのにこんなに強引に連れて行こうとすること自体不自然なんだけど、子どもたちの声で家の中にいたヨンエも気づいて出て来る。保衛部と名乗る男たちにヨンエが保衛部長によろしくと云って弟の名前を出してカマを掛ける。相手が「伝える」と云ったことでウソと露見! 寸でのところで拉致を防げたのは、ヨンエのお手柄! さすが、大隊長の奥さん。肝が据わってる!
これもチョンガルの指示に因るものだけど、死んだ男の置き土産の餌食にならなくて、ホントに良かった。
●病院の廊下でチスとジュモクが自動販売機の前でウンドンをからかっているところ。
ウンドンはこういった自販機を初めて見るのか、チスとジュモクが中に人がいて、入金されると中でお湯を沸かして飲み物を作っている』ということを信じている。チスはウンドンの斜め前にいるから大っぴらに笑えないけれど、後ろにいるジュモクの笑い方に、ついついつられて笑ってしまう。でも、この直後に、国家情報院の職員によって、連行されそうになる。3人は倉庫に隠れるんだけど、その時の2人を思うチスの言葉が泣かせる。でもどこか間が抜けているチス。愛すべきチスなのだ。
●セリの病室にも情報員の職員が現れる。この時の職員は、後で何度も出て来るけれど、かなりイケメン。チスたちを連行しようとしたチームにも羽鳥慎一似のイケメンがいるけど、私はセリ側のイケメンの方が好き。(^^;) 名前は日本語訳では出て来なかったので、残念。
結局5人全員が病院から連行される。ジョンヒョクもキム課長によって、狙撃現場から連行される。尋問を受けるシーンでは、チスの緊張していることがわかってしまうシーンも良かったけど、ウンドンの取り調べシーンにジーンと来てしまった。北の自分のふるさとの航空写真を見せられて、ウンドンは通っていた学校や近くのつつじの綺麗な峠のことを話してしまう。そして、自分の家が見えた時に、「うちの母は見えませんか? お母さんに会いたい…。」と云ってパソコンの画面に釘付けになってしまうところ。南の情報院に連行されて、どうなるか分からない状態で思うのはふるさとに残した母のことなんだなぁと思うと、ウルウル来てしまう。(^^;)
●ジョンヒョクも同じ情報院で尋問を受けている。尋問しているのは、例のイケメン職員。(^^;)
外で羽鳥慎一似のイケメンとキム課長が話している。ジョンヒョクが全てを一人で背負おうとしていると。その推理を羽鳥慎一似は経験値に因ると説明する。その時のキム課長のジョンヒョクを見る目はまだ疑心暗鬼…。この人の目が少しずつ変わっていくのも、楽しみの1つだった。
●スンジュンがチョン社長に銃を突き付けられて捕まってしまうけど、チョン社長はスンジュンを裏切ってはいなかった。中国国境に向かう途中の宿で、スンジュンを逃がしてやる。それにしても同じ部屋で寝ている次兄に雇われた5人は、のんきに爆睡している場合じゃない。(^^;)
逃げるスンジュンは、開城近くのあの市場に紛れ込む。すぐに追っ手が来るけれど、一人の男の子が助けてくれる。見覚えのある男の子。例のジョンヒョクの家から軍服を盗もうとした子だった。もちろんスンジュンはそんなこと、知る由もないけれど、北朝鮮の人に見えないスンジュンが追われているのを見て、セリに助けてもらった時のお返しをしたのかもしれない。
追っ手がいなくなり、スンジュンが男の子にお礼のお金をあげるんだけど、スンジュンのセリフが心を打つ。「奪われるな。なくしてもダメ。うまく使え。助けてくれた礼だ。妹とメシを食え。ん?」 あげたお金は100ドル札ばかりじゃなかったかもしれないけれど、それでも、かなりの大金。この男の子が100ドル札を使う時、疑われなければいいなと思うけど、このお金でストリートチルドレンから抜け出せればいいなと思う。
●情報院の例のイケメン職員が、キム課長以下20名位を前に、ジョンヒョクのスマホのGPS分析を行い、それを元に防犯カメラでジョンヒョクの行動を報告している。これが笑える。(^^;)
1枚目:デパートのドアを開けて待ってあげていたシーン。顔天才とSNSで話題になり、ジョンヒョク自身も鼻高だったシーン。彼は「話題になった映像です。“江南デパートの顔天才” 再生回数3万5020、コメント3200…」とニコニコと報告する。(笑うと更にイケメンだった…。)キム課長に次はと云われて、慌てて次の写真へ。
2枚目:坂道の上から乳母車が転げ落ちて来るのを、ジョンヒョクが下で、しっかり受け止めるシーン。見ている20名が一斉に声を上げて、どうなるかに注目する。イケメンの報告は「すごい瞬発力です。」(^^;) キム課長は「特殊部隊の将校だ。甘く見るな。瞬発力を悪用したらどうする?」
3枚目:公園で木の上に引っかかった風船を取ってあげるシーン。キム課長は身を乗り出して、「何だ? あれで連絡を? 風船の中身は? ビラか?」と聞くが、近くで泣いている女の子に風船を渡したのを見て、キム課長は「他は?」
4枚目:急な坂道で、重い荷車を引くおばあさんに力を貸して上げて、後ろから荷車を押してあげるジョンヒョクの映像。キム課長はため息をついて、「模範市民の候補でも選んでるのか?」とちょっとお怒り気味。「使えるのを持って来い!」と云うキム課長に、イケメンは、「こういうのしか(なくて)…。」と困り顔。(^^;)
本当はこの会議でもう1枚の映像を出すんだけど、それはこの回のエンディングで紹介される。ま、その映像も相当笑えるんだけど…。
●ジョンヒョクの尋問が始まる。担当はキム課長。質問は5つ。
1つめ:韓国に不法侵入した理由は何か?
2つめ:ユン・セリを連れ帰る理由は何か?
3つめ:部下はどうか?
4つめ:理由は?
5つめ:部下を利用して無理やり連れて行こうとしたのか?
ジョンヒョクは、少し考えた後、それぞれの質問に、よどむことなく答える。
1.ユン・セリを懐柔して北朝鮮に連れ帰るため。
2.事故で北に来た彼女が財閥令嬢と知り、北に残そうとしたが失敗したため。
3.本件と無関係で、体育大会に参加した彼らを自ら引き留めた。
4.ユン・セリの懐柔が一人では難しかったため。
5.その通り。部下は自分の命令に従っただけ。
キム課長は、罪が全部認められたら、罰は重いと伝えるが、全部事実ですと答えるジョンヒョク。羽鳥慎一似の部下が云った経験値による推測が当たってしまいましたね…。(^^;) ジョンヒョクの覚悟を決めた物腰が、やるせない。
●キム課長は、ジョンヒョクの答えた内容が正しいかどうかを確かめるためにセリの病室に出向く。
セリは、全部ウソだと云う。そう思う理由は?と聞かれ、「懐柔などされたことがなかったから。」と即答。「彼は最初から私を帰そうと最善を尽くしました。」と云いながら、その時のジョンヒョクのことを思い出す。
船渡しに向かう二人、陸上大会に出る選手団に紛れ込んで帰る作戦を伝えてくれるジョンヒョク、村の社宅前で別れる二人、襲われそうになるセリを守るジョンヒョク…。
「その必要も義務もないのに、命がけで私を守ってくれました。」とセリ。そう、そして、7年前、自分を救ってくれたピアノ曲がジョンヒョクの作曲で、当時湖畔で弾いていたのが彼だったと分かったあの日、「明日、家に帰ることになる」と云って、安全に帰してくれたのだった。
セリはそのこと全てを思い出しながら、キム課長に「私を懐柔したことも利用したこともありません。チョが私を殺すために来て、彼は犯罪者のチョを捕まえるためにここに来た。彼を隠したのは私の意思。私も彼を無事に帰してあげなきゃ。その先の問題は私がここで解決するなり、処罰を受けるなりします。」と、体調が戻らず、息苦しい中、懸命に本当のことを伝える…。ソン・イェジンの迫真の演技に感動する。
●対面調査のシーン。
ジョンヒョクは対面調査を拒否するけれど、1度はしなければいけないというセリの取りなしで渋々従う。キム課長に2人だけで話をさせてほしいと申し出るセリに、キム課長は録画されていることを伝えた上で了解する。優しい。キム課長の2人に接する時の顔が柔和になって来ていると見るのは、ひいき目かな…。(^^;)
向かい合って座る2人。ジョンヒョクはセリを見ようとしない。セリの身を案じて、ICレコーダーにピアノの音を吹き込み、セリのベッドの枕元にそっと置いて行ってから、久し振りに見るセリの顔。弱々しい声。今までだったら「大丈夫か?」のひと言位声をかけるのに…。
そんなセリに、ジョンヒョクは冷徹な声で、懐柔し、利用しようとしたと云い放つ。「高官の息子が情にほだされて助けると思うのか? 無邪気だな。」と云った後、更に「認めるよ。一緒に過ごしたから、全て芝居だったとは云わない。情も移った。だからこんな話をしてる。一緒に過ごした時間に対する礼儀でな。」と云う。ジョンヒョクssi、この言葉はキツイよ。いくらセリを守るためにウソをつくとしても、この言葉はキツイ。セリもジョンヒョクが本気でないことは重々分かっているけれど、セリが本当のことを云ってジョンヒョクを守ろうとしても、ジョンヒョクが監視カメラを意識して、冷たいウソを突き通すので、押し問答になってしまう。セリの具合が悪くなって、セリは「もう限界…。」と云う言葉を残して部屋から出て行く。セリが椅子から立ち上がっても、ジョンヒョクは今までセリが座っていた方向を一点に見つめたまま…。涙を我慢しているからか、目が充血する。出て行くセリを全く見ようともしないジョンヒョク…。このシーンは、お互いが相手を思う気持ちから出る押し問答に、何度見ても胸が痛くなる。
でも、ジョンヒョクが譲れなかったのは、チョンガルが云った言葉『お前の親も本当は帰って来てほしくないと思っている』が頭に残ってしまっていたからかもしれない…。
●部屋を出たセリは、意識を失って倒れてしまう。
外で待っていた母はすぐに駆け寄って、横で待機していたイケメンにおぶわれて(これって方言かな。背負われてが正しい表現?)、情報院を後にする。
それを見ていたキム課長。部屋に入って、ジョンヒョクに「無理をして来た人にそこまで云う必要が? 倒れて運ばれましたよ。まだ調査は早いと云って止めたのに。意地を張って…」と云う言葉の途中で、部屋を飛び出してしまうジョンヒョク。
吹き抜けになっている2階から、おぶわれて出て行くセリを見つめる…。
見送りながら、流れる涙を抑えきれないジョンヒョク…。このシーンがなくても分かっていることだけど、ジョンヒョクの云ったことは、全てセリを守るためのウソだったと、この涙が物語っている…。
●セリは病院の集中治療室に運ばれ、致死率4割と云われる敗血症と診断される。峠は今夜と云われていることをジョンヒョクは知る由もない。ガラス張りの部屋で、食事も喉を通らないほど、セリに対して云った言葉を後悔するジョンヒョク…。
このシーンはとても短いんだけど、ジョンヒョクの気持ちがにじみ出ている。『これからは辛くても君がいる人生を送りたい』と云っていたのに…。
●北朝鮮。ジョンヒョクの官舎にスンジュンが隠れ、ダンが訪ねて来るシーン。
真っ暗な部屋にロウソクだけの灯りの下、スンジュンは翌日イギリスに帰るから空港まで送ってほしいと頼み、ダンは受ける。スンジュンは「ウソでもいいから行かないでほしいと云ってほしい」と云う。そして更に「俺なりに頑張って生きて来た。行き先も分からず、息切れするまで走って来た。でも結局、どん底にいる。俺みたいな男が、ダンさんにこんなことをしてはダメだと分かってる。それでも、あげたい。(と云って、ポケットからセリにあげた婚約指輪を取り出して、ダンの左手薬指にはめる。ダンは拒否しない。)すまない。一度ユン・セリに贈った指輪だ。君が選んでくれただろ?(え? そうやったん?)それだ。今はこれしか…。いつか俺がまともな男になって、君を訪ねて来たら、もしその時もダンさんが独りでいるのなら、俺に一度だけチャンスをくれ。」と云う。スンジュン渾身のプロポーズ。セリにしたように坦々とした上から目線のプロポーズではなく、ダンの左手を取り、ひざまづいて、正直な気持ちを込めて伝えたプロポーズ。ダンは「ふざけないで」と云うが、スンジュンが抱きしめると、その胸の中で泣いてしまう。そんな彼女にスンジュンは、「ダンさんが好きだ。好きだから、進むべき道を行く。まっすぐ生きるよ。俺は変わる…。」と心の内を明かすのだった。裏切られ、家族が離散し、人を信じることなくたった独りで手段を選ばず生きて来たスンジュン…。そんな彼が正しく生きようと決意させたダンとのめぐり会いに感動。この二人のラブラインもうまくいってほしかった。今までも素敵なシーンはあったけど、スンジュンの告白シーンに胸キュンだった。
●情報院のキム課長の部屋。羽鳥慎一似の情報員がキム課長にセリのクレジットカードの使用状況について報告している。この報告が大真面目にトンチンカンなので笑える。ネットカフェの使用明細が出て来る時に、敢えて「情報収集のアジトだったかも」と付け加えたのに、内容はゲームアイテムの割引購入、チェ・ジウのドラマのダウンロード、コンビニでの食事くらいしかない。キム課長も呆れ顔。云った言葉が、「こいつら、どうしてこんなに金遣いがセコい…!」だった。真面目に細部まで空で云えるほど確認しても大した内容じゃなかったことを報告しないといけないこの情報員に同情するけど、笑ってしまう…。(^^;)
でも、起死回生。きっとこの情報員の部下が、チョンガルのパソコンが復元出来たと入って来る。わざわざ自分が一旦受け取って、キム課長に渡している。(^^;)
●ガラス張りの部屋でジョンヒョクに復元が終わったパソコンを見せるキム課長。
メールの内容は、『総政治局長は巧妙に口実を作った。写真を見せたが、財閥の懐柔作戦だと云い張っている。息子が数日以内に戻ると断言しているので、そこで彼を始末しろ。始末出来なければ、君も祖国に戻る意味がない。』だった。
キム課長は、ジョンヒョクに「読めば分かりますね。なぜチョンガルが死ぬと分かっていてあなたに発砲したのか。あの男も居場所がなかったんです。北にも帰れず、ここにもいられない。一人で死ぬのもイヤ…。」と話しかける。ジョンヒョクはあの日のことを思い出す。忘れられるはずがない…。チョンガルの断末魔。「お前は帰れない。俺が全部送った。お前とあの女がここで一緒だったという証拠をな。お前が帰ったら、お前の親は処刑されるだろう。」この言葉がジョンヒョクをがんじがらめにして、セリにあんな冷たい言葉を云わしめることになったのだから…。少しずつ解き放たれるジョンヒョク。そこにまたキム課長の声。「あなたの父親は息子は必ず帰ると云っています。父親の心配は要りません。」そして、ジョンヒョクに向かって、「本当のことを話してくれませんか?」と丁寧に質問するのだった。キム課長の太陽対応に感動! さすが、仕事が出来る課長なのだ!
●でもここで、ジョンヒョクが最初に云うのは、そう、セリのことだった…。「ユン・セリは、どんな状態ですか?」やっと云えたそのこと。きっとずっと聞きたかったはず。キム課長は、セリが手術の後遺症で敗血症になり、集中治療室にいることを教える。そして、「なぜあんなひどいことを?」と聞いて、「後悔するのに…。」ってフォローしてあげる。優しい。
●セリの様態が急変する。集中治療室のシーン。
「夢を見た。」から始まる。セリのオフィスで、スポーツウェアのテストをセリ自身がするのか? と購買チーム長が聞いている。「パラグライダーで?」と。
セリの夢は続く。「夢の中で私は、事故が起きた日に戻っていた。そして夢の中で、全てを知っていた。テスト現場に行くとどんな事故が起きるのか。どこに不時着して、誰に出会うのか。どんなに大変なことを経験するのか。そして、ついに、今日が訪れることまで。全てを…。」と。
10話の最後に、セリが眠れずに町に出て、『愛とは何だろうと考えてみる。私があなたに会いたいと願ってるように、あなたにも願ってほしいと思ったなら、それが愛だろうか。あるいは、私に会いたいなんて気持ちがわかないほど、幸せでいてほしいと願ったなら、それが愛だろうか。それともあなたに会うためなら、あの出来事を最初からもう一度繰り返しても構わないと思えたら、それが愛だろうか。』と思うシーンがあるけれど、呼応している…。
●そして、キム課長に入る電話。セリが危篤と知らされる。その時のジョンヒョクの顔…。
キム課長や他の情報員を置き去りにするくらいの速さで病室へ走って来たジョンヒョク。集中治療室に駆け込んで、セリを見つめる…。
セリの云った3つの愛のパターン。1つめは2人とも、セリは3つめ、ジョンヒョクは2つめを選んだ。ジョンヒョクはセリを見つめながら、「時間を巻き戻せたら、巻き戻せるのなら、君と出会わない。君が僕を知らずに、何事もなく穏やかに過ごせるほうを選ぶ。」と云う。
『辛くても君のいる人生を送りたい』と云っていたジョンヒョク。セリと共に過ごす幸せな人生ではなく、彼女が助かるためなら、時間を巻き戻し、自分に会わないで、セリが穏やかな人生を送ることを願うジョンヒョク。愛だ。どちらも究極の愛…。
●空港にスンジュンを送ったダン。すぐにタクシーに乗って帰るけど、セリの次兄の手の者に拉致される。そして1時間以内に助けに来ないと殺すと脅される。出発時間がない中、選択を迫られるスンジュン。意を決した後、手に持ったチケットを口で破るシーンが鳥肌! 何度見ても、カッコイイって叫んでしまう!
もうすぐ出発の時間が来て、自国に戻りさえすれば、人生をやり直すことも出来たはず。それが目の前だったのに…。
ダンを救うべく、現場に向かうスンジュン。クレー射撃の腕前はどこかで披露していたけれど、ここでもそれを発揮して、次々とやっつけていく。でも最後の1人に撃たれてしまう。走り寄るダンを見ながら、「俺は間違ってた。俺が死んでも俺のために泣いてくれる人がいた。それが君たとは。悲しいけどうれしい。」と呟くのが悲し過ぎる。
●セリの夢は続く。「その長い夢の中で、ついに私は選択をした。(テスト現場。1話のシーンに戻る。最初にこのシーンを見た時は、終盤にこのシーンが意味を持つようになるなんて、想像もしない…)あなたと出会うために全ての出来事を最初からもう一度経験する選択、時間を巻き戻しても、100回巻き戻しても、あなたと出会い、あなたを知り、恋に落ちる。その危険で悲しい選択をすると、私は分かっていた。その選択をして、私は幸せだったわ、リ・ジョンヒョクssi。」セリの夢は終わり、心肺停止を告げるアラームが鳴り響く。
●北では救急車で運ばれるスンジュン。号泣するダン。スンジュンの声。「もし俺たちのどちらかが死に、1人が助かるべきなら、そう決まってたのなら、死ぬのは俺で、助かるのは君であるべきだ。それが正しい。」そして、北でも心肺停止を告げるアラームが鳴っていた。
この時の「君」は誰を指すのか。ダンなのか? それともセリなのか?
●この15話の最後は、セリを見守るジョンヒョクのアップで終わるが、スンジュンとセリの命が消えそうになるシーンが交差して、緊張感がより高まる。息が詰まるシーンの連続で、セリの危篤から先は、何度も何度も繰り返し続けて見てしまい、なかなか好きなシーンの言葉が出て来なかった。(^^;)
●この15話のエンディングは、会議で、ジョンヒョクの行動についてイケメン情報員が報告をしているところに戻る。模範市民を選ぶような報告内容にあきれてしまっているキム課長。坂道を重い荷物を引いて上っているおばあさんを助けるジョンヒョクのスライドの後、「これだけか?」というキム課長に、「ユンに対するリの行動分析を心理学者に依頼して、結果が出ました。」と自信満々に報告を続けようとするイケメン情報員。キム課長も前向きに聞こうとするが、出して来た映像が、笑える。
1.ユン・セリといる時、9割以上の確率で状態を彼女に向けている。
2.無意識に相手を真似するミラーリングが見られる。
3.見知らぬ男性が近づくと視線や動線を遮っている。
頭を抱えるキム課長が見えないのか、「心理専門家のオ教授はこれは典型的に恋に落ちた男性の行動だと…。」と続けようとして、「分析が必要か? 見ればわかるだろ! 全く!」と云われてしまう。いやはや…。(^^;)
そして最後は、報告じゃないけど、相合傘の2人。セリの肩を抱いて、セリが濡れないようにして歩いている。
昔の川柳か何かにあったよね。「相合傘、惚れてるほうが濡れている」だったっけ。
韓国でも日本でも、今でも昔でも、いずこも同じ。やはり分析は必要ない、ってことだね。
どのシーンも気に入っているので、何だか、最初から最後まであらすじを書いているような気がしてしまう。どこかを削ろうかと思ったけれど、出来なかったのが、自分でも笑える…。
次は16話の最終回だけど、その前に抜けてしまった4~6話を書いてしまおうと思います。