好きなシーンばっかりを集めました。14話目。備忘録代わり。(^^;)
「あのシーン好きだったけど、何話目だったかなぁ」と思い出す時、すぐにそのシーンを見ることが出来るようにするため、です。(^^;)
※ずっと書いていますが、完全にネタバレです。ご注意下さい…。
【14話目】~チョンガルが構える拳銃のアップ、急発進するセリの車、発砲音、ガラスの割れる音、振り向くジョンヒョク。車の中で倒れているセリに気づくが、チョンガルが更に拳銃を構えて近づいて来るので、チョンガルに向けて発砲するジョンヒョク。チョンガルはマンボクに撃たれて、血痕を残しながら逃げてしまう。ジョンヒョクは車からセリを助け出す。音のない時間。セリを揺り動かすが意識のないセリ。声にならないジョンヒョクの嗚咽が響く。
●13話のラストのシーンでは、回想シーンが続くが、14話では、IUの歌う『Give You My Heart』が流れる。この曲は二人の切ないシーンで、何度も何度も流れる曲。「あなたに差し上げるものがないので、私の心を差し上げます~」と始まる。これも日本語訳された内容でしか分からないけれど、いい曲。
『IU』はK-POPの中で1番好きな歌手。高い声が無理なく出て、とても上手い! ドラマにもたくさん出演している。『麗』は、イケメンがいっぱい出るドラマで話題を集める部分もあるけれど、IUがとても可愛くて、綺麗で、美しくて…と、ドラマの中でどんどんイメージが変わって行く。そんな好きなIUがメインの歌を担当していることが、このドラマが好きになったもう1つの理由かもしれません。(^^;)
●救急車の中。セリの手を握りしめる血まみれのジョンヒョクの手。救急隊員によって心肺蘇生が行われている。涙が止まらないジョンヒョク。病院に運び込まれ、医師から危険な状態で手術をすると告げられる。茫然と立ち尽くすジョンヒョク…。
そして、セリと出会うまでの自分がどういう生活をして来たのか、語り始める…。(手術室の前。家族はみんな集まっている。次兄も。ホン室長や購買チーム長、パク・スチャンも。)
「兄がいた。彼を亡くし、つらい日々を送った。そして、心に決めた。誰も失わない人生を送ろうと。淡々と人生を送ろうと。未来を夢見ぬ人生を、黙々と送ろうと。それ以来、ぐっすり眠ることもなく、冗談も云わず、演奏もしなかった。そして、誰も愛さなかった。ある日、僕の世界に不時着した君に会うまでは。そんな人生だった。」(セリが手術室から出て来る。駆け寄る家族。)「でも今後は、つらくても構わないから、君がいる人生を送りたい。かなわぬ夢でもいいから、未来を夢見てみたい。だから、死なないでくれ。」(病室に運ばれるセリ。入室する家族。母だけがジョンヒョクの存在に気づいている。病室の外から、セリの様子を見守るだけしか出来ないジョンヒョク。)
「どうか、僕の話を聞いてくれ。君に云いたいことが、まだ残ってる。」と、目にいっぱい涙をためて、涙が流れ出すのもはばからず、セリを見つめ続けるジョンヒョク…。
このシーンは、今までのどのシーンよりも胸が締め付けられる。一旦画面を止めないと、次のシーンを受け止めることが出来ないくらい。ジョンヒョクの兄への思い、そして愛するセリを同じように失いたくないという切実な思いが伝わって来る…。
●次兄の嫁サンアによって、ボディーガードを解雇させられてしまう。ジョンヒョクは、病室前で見守ることが出来なくなるが、病院の外からずっと病室を見上げている。
セリが意識を取り戻す。兄夫婦を病室から追い出し、ジョンヒョクに電話をかける。
かかって来た電話に出るジョンヒョク。電話口で聞こえるのは弱々しいセリの声…。「何よ。ボディーガードのくせに、勝手に席を外すなんて。自分が云ったんでしょ? 見える所にいれば、安全だって。早く来て。会いたい。」
(走り出すジョンヒョク…)「すぐ行く。今、向かってる。」と云って、全速力で病室に向かう。呼び止めるホン室長の声も聞こえず、病室に飛び込んだジョンヒョク…。
意識を取り戻して自分を見つめるセリを見てホッとしたのか、涙があふれ出すジョンヒョク…。「なぜ…、あんな危険な場所に飛び込んで…。分からないのか? 死んだらどうする。そんなに僕を悲しませたかったのか?」と泣きながらセリを責める。少し押し問答があって、
セリは、「やっとの思いで意識を取り戻したのに、さっきから屁理屈で責めてばかり。いつまで怒る気?」と云って、抱きしめてもらうために、手を広げる…。
そして、ジョンヒョクはセリを抱きしめて「愛してる。」とささやく。
セリも初めてジョンヒョクがその言葉を云ってくれたことに気がつく…。
ジョンヒョクは、「云えないかと思って、(本当に)怖かった。」と泣きながら打ち明け、セリも「夢が長すぎて怖かった。その夢にあなたがいないから、早く覚めたかった。」と云う。
もう一度、抱きしめるジョンヒョク…。
『今後は、つらくても構わないから、君がいる人生を送りたい。かなわぬ夢でもいいから、未来を夢見てみたい。だから、死なないでくれ。』と願ったジョンヒョクの気持ちが通じて、本当に良かった。
●意識を取り戻したことを知った5人が病室に駆けつけるシーン。
ノックもせずにドアを開けるから、2人の抱き合っているシーンを見てしまう。慌ててドアを閉めるけど、セリが気づいて、「入っていいよ」と手で合図する。(^^;)
やっとジョンヒョクも気づいて、セリから離れるんだけど、その時のジョンヒョクの顔…。(^^;)
まだもう少しセリと二人の時間を過ごしたいのに…って、ちょっと不満な顔…。
だから、ジュモクが走ってセリにハグしようとするのを、しっかり止めてしまう。
そして、「まだ抱きついてはダメだ。握手にしろ。」って云うもんだから、ジュモクは大人しく従ったけど、チスが「中隊長が抱きしめてたのは、何だったんですか? 丸太だったとでも?」と皮肉を云うことに。笑える。(^^;)
●セリが意識を取り戻したことを、連絡もしないのに5人がどうして知ったのかを不思議に思うジョンヒョク。それはマンボクの専売特許!
盗聴器を病室に仕掛けたマンボクのお手柄! このことで5人は離れたところからセリを見守ることが出来たし、セリ自身にとっても良いことが起きることになる。
それは、セリの養母の告白だった。本当は、セリのあの誕生日の日にオフィスに出向いた時に打ち明けるつもりだったけど、セリはそうさせなかったんだった…。母の本当の気持ちをようやく知るセリ。泣きながら謝る母の言葉を聞いて、涙が止まらないセリ…。それを病室のドアの外で聞いているジョンヒョク。母と娘の誤解が解けていくのを優しく見守るジョンヒョク…。息を詰めて聞いていたのか、ため息でホッと安心したのがよく分かる。
●「泣きやんだか?」と云って、病室に入るジョンヒョク。セリは涙を拭いながら、「手術痕のせいで、ビキニが着られなくなるから、残念で涙が出た。」と云う。ビキニを着なければいいと云うジョンヒョクに、そんな簡単な問題じゃない。こんなに大きいと云って、親指と人差し指で傷の大きさを云うセリ。(^^;)
そんなセリに、ジョンヒョクはシャツをめくって自分の体に付いた傷を見せる。
前哨地で盗掘者にやられて、14針縫い、麻酔もせずに縫ったと云うと、セリが麻酔もせずに縫うなんてすごいと驚いてくれるのが、ちょっとうれしくて、
「これくらい…。」って、ちょっと鼻高な、ジョンヒョク。
その後、ジャケットを脱いで、セリを守った時に付いた左肩の銃痕、腰にある杭が刺さった時の痕、頭の天辺にある傷も自慢げに見せる。(^^;) その度にセリが「すごい傷!」とか云ってくれるので、うれしいんだけど、頭の傷を見せている時に、ふとあることを思いついたジョンヒョク…。(^^;) セリに顔を近づけて、鼻の左側にも傷があるんだと云う。
よく見ようと顔を近づけたセリに、いきなりキスをする…。セリもビックリ。
だけど、ジョンヒョクssi、あなたがこんなことをする人だったなんて…。(^^;) 『母胎ソロ』はホントにウソだったんだ…。
思わずキスをしてしまったジョンヒョクも、されてしまったセリも、少しだけ気まずい…。(^^;)
●この見つめ合う二人、どうするのかなぁと思っていたら、上手い具合に入って来る5人。それもまたもやノックせずに入って来るので、この気まずいけどラブラブな二人を目撃してしまう。
ベッドで至近距離に顔を近づけている二人、ジョンヒョクのシャツははだけている…。絶句する5人。
グァンボムが未成年のウンドンの目を手で隠してあげるところが可愛い。
チスが問い詰めるのは、いつものことだけど、ジュモクが優しく「席を外しましょうか?」と声をかける。良かった。この言葉で、二人の気まずさも何とか解消…。(^^;)
●国家情報院での会議のシーン。50人近くがスライドを見ている。進行しているのは、キム課長。匍匐前進でないと進めないトンネルだったことなどを報告している。このキム課長、これから登場回数が増えるんだけど、とってもいい人。でも、いい人だと分かるようになるのは、もう少し後。そして、韓国語では早々に分かるのかもしれないけれど、日本語字幕では、彼が『キム課長』だと分かるのも、もっと後。(^^;)
●セリが起きている間、ずっとセリの傍から離れずに、甲斐甲斐しく見守るジョンヒョク。
ベッドから体を起こす時、ジュースを飲む時、TVのチャンネルを変える時、加湿器の向きを変える時、ジュースの蓋を開ける時、全てセリがやろうとしてもジョンヒョクが代わってしてあげる。5人がいるのに、気づいているはずなのに、気づかない振りをしている。(^^;)
ジュモクが「目ヤニまで取ってあげそう」とつぶやくんだけど、直後、実際に取ってあげる…。(^^;)
それを見て、5人は静かに席を外す…。「こんな中隊長の姿は、想像もしなかった…。せりさんの姿しか見えていない…」と云いながら。(^^;)
この辺りのジョンヒョクと5人のかけ合いとも取れるシーンがいい。
病室を盗撮する記者に気づいて、マンボクがカーテンを閉めるけど、写真がネットに流れてしまう。その時の5人の会話、ジョンヒョクの困った顔、うれしそうな顔、セリがその盗撮写真さえ気に入って、画像保存するのにも、笑える。やれやれ。(^^;)
もちろん、ジョンヒョクはセリの傍にだけいたわけではなく、夜、5人がぐっすり眠っている頃、チョンガルの行方を捜し続けていたのだった。黒ずくめのジョンヒョクがカッコイイ。(^^;)
●セリの病室に、父親以下全員集合し、キム課長立ち会いの中、例のICレコーダーの音声が流される。
盗聴されていることに気づかず、病室で肝心なことをしゃべってしまっている次兄夫婦。詰めの甘い二人。さすがの次兄嫁サンアも、凍りついたように立ち尽くす。次兄はパニックになり、サンアに罪をなすりつけようとするわ、父親のせいにするわ、無様な姿。見かねた母親が平手打ちを食らわす。驚く次兄。驚くセリ。動じないキム課長…。(^^;) 修羅場。転落する次兄夫婦。ざまあみろ! のシーン。
セリを嫌う兄弟でも、長兄夫婦はいわゆる、あんぽんたん。特に嫁は天然もの。(^^;) 違いがここでクッキリと出てしまった。あんぽんたんは嫌われないのだ…!
●病室を出たキム課長。廊下でジョンヒョクとすれ違う。どちらも知らぬ顔ですれ違うけれど、どっちもがそれぞれの存在に気づいている。先に振り返ったのは、キム課長。ジョンヒョクに、ついにチョンガルの行方が分かったと知らせが入る。誰から…?
●病室に戻ったジョンヒョク。家族が中にいるため、外で待っている5人に警護をするように命令して去って行く。もし自分が戻らない時には、5人は家族が待つ北に今度こそ帰れという指示も出して…。言葉少なく、いつもと違う中隊長に、5人はジョンヒョクがどこに行くのかを聞けないまま見送ってしまう。
病院の外に出て来たジョンヒョク。タクシーを呼び止めるんだけど、黒ずくめのロングコート姿が、あまりにもカッコイイ! 185cmのヒョンビン。8頭身で、ガチッとしていて、見とれてしまう…。また、これから決死の覚悟で戦いに向かうオーラがたった数歩のシーンににじみ出ている!
●ジョンヒョクが乗ったタクシーを、キム課長が指揮する国家情報員の乗ったワゴンが2台追跡する。ジョンヒョクは気づくけれど、覚悟は揺るがない。どんな邪魔が入ろうとも、チョンガルを殺すという気持ちだけで、潜んでいるアジトに向かう。
荷物をまとめて出ようとするチョンガルに、拳銃を向けて入って来るジョンヒョク。絶体絶命のチョンガル。でも意味深なチョンガルの言葉に、すぐに引き金を引けなかったジョンヒョク…。
次の瞬間、外から投光器が点けられ、武器を下ろすようにと叫ぶキム課長の声。そして、ジョンヒョクの体に当てられた無数の赤いレーザー光線。
レーザーのポイントは、胸、頭、拳銃を持つ手などに当てられている。チョンガルは両手を挙げ、窓の外の方に体を向けるが、次の瞬間、腰に忍ばせていた拳銃を取って、ジョンヒョクに向けようとするところで、本編が終了…。
●エンディングは、雨が降り続く外を眺めるセリ。なかなか眠れない。写真立ての下に、メモ付きのICレコーダーが置かれていることに気づく。『眠れない時に聴くこと』とジョンヒョクの文字。再生すると、「ユン・セリ、また眠れないのか?」とジョンヒョクの声。「あなたが傍にいないと眠れないみたい」というセリに続いて、セリの部屋でベッドサイドに睡眠薬がたくさんあることに気づくジョンヒョクの姿が…。「薬が多かった。(セリの部屋のピアノで、兄のために作ったあの曲を弾き始めるジョンヒョク…)薬ばかりに頼らず、これを聴くのはどうだろう。この曲に救われたんだろ? その言葉に癒やされた。」
映像は切り替わって、セリのキッチンのこのシーン。
ジョンヒョクの声は続く。「僕も前を向くよ。だから、明日も会えると思いながら生きよう。」
食料をたくさん買い込んで来て、戸棚に片付ける様子。一番上の棚にも物を置くんだけど、セリの背では手が届かないことを思い出し、それ以外でちゃんと片付けてあげるジョンヒョク。
今度は冷蔵庫。「よく食べ、よく眠り、元気に過ごす。そして、また明日も会えるような気持ちで、楽しく生きよう。」と云いながら、冷蔵庫の中に食材を整理して収納していくジョンヒョク。
黄色い付箋紙に『麺のゆで方』を書いて、ドアに丁寧に貼るジョンヒョク。
「そう過ごすうちに、人生が楽しくなり過ぎて、僕を忘れてもいい。それでも、僕は大丈夫だから。」とセリと過ごしたリビングダイニングを眺めるジョンヒョク。
チョンガルとの戦いを前に、病室に行き、5人に別れを告げたジョンヒョクだったけど、その時、病室内にいるセリには会わなかった。セリを思いながら、ジョンヒョクは既に別れを告げていたのだった。最後にセリの顔を見てしまうと、決心が揺らいでしまうかもと思ったのか…。どのタイミングであのICレコーダーを置いたのかが分からないけれど、眠るセリの顔を長く見つめていたのかもしれない…。
いよいよあと2話を残すのみ。
1話1時間半もあると、中だるみをするドラマもある中、このドラマのすごいところは、中身が濃すぎて、全てのシーンに意味があって、全然長く感じないところ! アッと云う間に終わる感じ。(^^;)
ジョンヒョクとセリのラブライン以外に、小さなことだけど、心が温まるようなそんなシーンがたくさんちりばめられている。だからこのドラマは、何度見ても感動してしまうのだと思う。