2391)岩手彷徨 宮古市（山田線開業77周年）

　岩手から千葉へ転居した際、必要最低限の品々しか持参しませんでしたので、文庫本は高橋克彦氏の「火焔」しか持ってきませんでした。しかし読み始めると止まらなくなり、帰盛の都度「炎立つ」を小刻みに持ち帰ってきました。その「炎立つ」も全５巻の最終巻に入りましたので、次回の帰盛時は「天を衝く」を持って帰りそうな自分がいます。



　本日９月17日は、ＪＲ山田線が全通してから77年目となります。1939（昭和14）年９月17日、盛岡から少しずつ伸びてきた鉄路が釜石に到達し、山田線の盛岡～宮古～釜石間が全通しました。77年だからといって華々しいイベントがあるわけではないでしょうし、当店でもたまた７が２つ並んだから取り上げてみようと思った程度です。

　その程度の思考で取り上げた山田線ですが、東日本大震災による大津波で宮古～釜石間が、昨年12月の土砂崩れにより上米内～川内間が不通となっています。更に今夏にやってきた台風10号により川内～茂市間がも不通区間に加わりました。

　本日ご覧いただくのは昨年来不通となっている区間の今夏の姿です。行き来する列車が無い踏切には「休止中」の看板が掲げられていました。「休止中」を見たのは1990（平成２）年12月の「紀州鉄道」以来かもしれません。


（樺底踏切　－宮古市区界 2016/07/16－）

　もう少し足を伸ばして、門馬バス停前まで行きました。ここがかの土砂崩れ現場で、９ヶ月経っても列車は横たわったままです。


（９ヶ月後の姿　－宮古市門馬 2016/07/16－）

　土砂崩れ発生から１ヶ月半後の姿を見ていただいた事がありますが、あの時と状況は変わっていないように感じました。

（以前ご覧いただいた、真冬の姿　－宮古市門馬 2016/01/30－）

　変わっていないと申しましたが、雪が溶けて以降は地元紙に時々状況が載っていました。80周年の頃には復旧しているでしょうか？

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