復旧復興を進めていく上で「どのようにするか」議論が分かれているのが「被災した建物等を残すか否か」ということです。折に触れて紙面にその議論が登場しますので、ご存知の方も多いことと思います。「津波の恐ろしさを後世に伝える象徴として残すべき」という意見と「見ると思い出してしまうので撤去すべき」という意見がぶつかり、首長選挙の争点になった自治体もあります。
本日ご覧いただくのは、最近新聞にも載ったのでご存知の方も多いと思いますが、陸前髙田市のガソリンスタンドの看板です。津波に耐えた看板はその後津波の高さを記し、訪れた人々にその凄さを伝えてきましたが、一帯のかさ上げに伴うガソリンスタンドの移転に伴い、今夏には撤去されるそうです。
私は車からのチラ見でしたが、こういう見せられ方をすると津波の高さが実感されます。初めて復旧のお手伝いをした倉庫で、天井近くに残っていた震災廃棄物を見た時を思い出しました。

陸前髙田市を訪れたのは恐らく約2年ぶりですが、道がすっかり変わってしまい、カーナビに表示される愛車は宙を舞っていました。かさ上げされた土地もだいぶん増えてきましたが、かさ上げ工事が完了し新しい街となった時、地図はどのように変わってしまうのでしょう?

2017/03/11の一品・・・2505)ラジオからこんにちは(大震災から72ヶ月)
2016/03/11の一品・・・2250)あの日からの風景(大震災から60ヶ月-宮古市宮古湾-)
2015/03/11の一品・・・2038)もうひとつの救出 (大震災から48ヶ月)
2014/03/11の一品・・・1805)大日如来像(大震災から36ヶ月)
2013/03/11の一品・・・1594)それぞれの2周年(大震災から24ヶ月)
2012/03/11の一品・・・1256)14時46分+α(大震災から12ヶ月)
2011/03/11の一品・・・904)私的岩手通史の旅 第76回(前九年合戦 第21幕)
2010/03/11の一品・・・669)岩手散歩 県道1号冬景色(西和賀町 雪あかり)
2009/03/11の一品・・・お休みでした
2008/03/11の一品・・・204)栃木散歩 日光市(金精峠と金精道路)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます