インパクト大なEギターリフと、吐息でつぶやく語りから始まるイントロ。
とてもメロディアスでシリアスなドライブ感が溢れる曲。
和製ユーロ&歌謡ロック調でシングルB面でありながら、A面でも良さそうなくらい。いっその事両A面シングルにすればよかったのに・・・
Aメロ~Bメロでノセて、たたみかけるドラムリズムとシンセサイザーによるメロディに合わせて、サビでスパークする歌声。
特にサビのメロディとアレンジは見事!
Eギターリフから、連なる音階の流れは17thシングル:サイレンの少年~遠くで抱きしめて~のサビのように、作曲家:芹澤廣明の特徴的な音階技巧ならではの展開が心地よい。
やや単調なドラムアレンジではあるが、力強さを表現するためのリズムと、Eギターの装飾。そして・・・
編曲家はデビュー時以来、久々の大谷和夫氏。GOOD JOB!
アウトロにおいてもインパクトづけるシンセサイザーのメロディを多用し、メロディアスにリズミカルなビート感溢れる点のアピールがすさまじい。
また、そのメロディアス・リズミカルなビート感のある楽曲を歌いこなせる事が似合っている歌唱ボーカル力を持った石川秀美。
しっかりした安定感で艶のある歌声と♪キッスという吐息も含めて硬軟を巧みに使い分けた後、緊張感のあるサビを、グッ!っとひきつけるくらい力強く、そして揺らぎのない音程で曲に負けない上手な歌唱力を披露している。
石川秀美の歌声が存分に活きている。
本人もきっと歌い心地がよかったのであろうくらい、声一つ一つに表現しつくせない魂が宿っている。
歌いだしの母音のキレイな発声に、力強く歌う点と、そのようなメロディ展開にした作詞・作曲の素晴らしさ。
特に2Verseの
♪ゴメン!罪なアクトレス
語頭の力強さは石川秀美の得意とする歌い方であるし、そのうえ高音の伸びも秀悦である。
曲、歌手ともに前年の1985年末のNHK紅白歌合戦に出場した実績、また歌手生活5年目を迎えるその1曲目の気合を感じる曲である。
18thシングル:春霞恋絵巻での言葉遊びがこの曲でも使われている。
森雪之丞の歌詞世界の遊びが、こちらの曲ではまだ一般的であるために、両A面シングルを希望したいところ。
上記で述べてきた楽曲アレンジの完成度高い特徴が石川秀美に最適な音楽性と言えるからである。
ただ、どうもこの歌詞世界観は、石川秀美の事務所の先輩でもあった岩崎宏美の「女優」という曲と似ている。
ちょうどロック色が強くなる時期にリリースしただけに、不良っぽいアヴァンギャルドな小悪魔的な世界観と艶のある歌声の石川秀美が折重なった楽曲である。
ギターリフなんて、当時人気だったスケバン刑事でも良さそうなアレンジ。
攻撃的な大人のイイ女時代の幕開けである。
この曲も石川秀美BOX~Complete Single Collectionにて初CD化され、個人的にもやっとの思いでデジタル音源で聴く事ができた嬉しい1曲である。
私は彼女がデビュー時からのファンでしたが、当時はまだ中学生、お金もなく小遣い貯めてやっと¥700のシングルドーナツ版を購入するのがやっとでした。
社会人になってからはドーナツ版に加えてシングルCDとシングルカセットを同時購入してました。
当時はレコードがCDに入れ替わる時期、音源が3タイプ発売になってましたね。
程なくして結婚を発表された秀美ちゃん、《衝撃!!石川秀美妊娠6ヶ月!笑顔で婚約会見!》朝新聞を見た時のあのショックは今でも忘れません(笑)
その後、アニメで皇室の紀子様の吹き替えやらNHKの連想ゲームに出演されて、長期休業となってましたがそのまま引退してしまいましたね。
ラスト(現時点で)シングルのLUCYを歌われてる時にうちの地元のこけら落としで秀美ちゃんのミニライブがありました。
当時はどうしても行けなくて、あの時、無理してでも行けば良かったと今でも後悔してます。
今年に入って28年ぶり(実際には8年ぶりなのですが)のテレビ出演がありましたが、今も変わりなく綺麗でしたね。
容姿もさることながら、声もアイドル時代と全く変わりないことにも驚かされました。
可能性は薄いかもしれませんが、この先芸能化に復帰してくれることを祈りたいです。
すみません、長くなってしまいました。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。
レス遅くなりすみません。コメントありがとうございます。
わかります!あの頃はそうですねぇ。レンタルっていうのも80年代後半になってからでしたし、なかなかメディア購入ってのが難しかっただけに。それでも現代で少し、あの頃みれなかったものが見れたりする時代になったから結果オーラい♪で。
Lucyのシングル発売の頃はラストライブもあって、僕も行けなかったんですが、ほんと、無理してでもいけばよかった。。。。
今年はそうですね!秀美ちゃん。また元気なお姿を見せてくれることを祈ってます。