Sea Loves You 石川秀美

曲やアルバムの感想・解説・紹介など。。。  
★★★Since 31/01/2005 ★★★

少しはやさしく

2012-07-13 18:37:09 | 28.PRECIOUS

Calender1990_04
20thアルバム:PRECIOUS
の中盤のMID-SLOWテンポ中3曲目。アルバムでいうと5曲目。今作よりレコードLPは存在しないので、前半曲のトリとなる曲である。
Upテンポを得意とする石川秀美がDownテンポで綴るなんて!?と思うけど、どの曲もこれが秀逸な出来栄えの曲であり、石川秀美だからこその歌による完成度の高さがあり飽きないのである。

この歌詞世界は人魚でしょうかね、やはり。冒頭からいきなり許してと懇願なのだが、どうやら異世界の住人のような恋話なので。
ディズニーのリトルマーメイドや、妖怪人間ベム第12話<恐怖の黒影島>のシーンが脳裏に浮かびますw
海岸に打ち寄せる波から見える人魚の影を彷彿する曲である。イントロからアレンジが神秘的。
このドラム音はいいですね。ちょっと生音っぽいし、後半にかけて優しくゆっくりと盛り上がる曲展開が好き。

浪々と歌う歌声とハープ音、アコースティックな感じを出しながらもサックスをBridgeと最後の盛り上げに導入。
なかなか90年代、00年代のような楽曲完成度である。5:04分の大作である。

滑らかに柔らかく、そしてWhisper唱法も得意に歌う事が出来る石川秀美ならではの大人歌唱も素晴らしい。
あんまりDownテンポは好きではない俺ではあるが、この流れはかなり好き。曲順の位置もこうでなくては!と言うくらいの4者4様曲なため、お勧めである。

03.愛しさで抱きしめて
04.Tinkerbell Strasse
05.少しはやさしく
06.Myself

まさにこれらの曲が中核を成す事により、アルバムにおける石川秀美の新境地は完成されたと言っても過言ではない。
UpテンポとDownテンポを謳いこなせる歌手:石川秀美の名実伴う軌跡である。もちろん最終曲も石川秀美の持ち味を最高潮に昇華した楽曲である。

作詞家の兼松正人、作曲家の中崎英也に至っては数々の歌手に提供しており、石川秀美後期を担うコンポーザーである。
両名とも石川秀美作品史上では1987年のシングルSide_Bと、アルバムに曲提供。

編曲家の矢賀部竜成は石川秀美のラストアルバムである20thアルバム:PRECIOUSにおけるトータルアレンジャーであり、
統一感溢れるキーボードセンスを発揮している。 芳本美代子のサカナ跳ねた・真冬のウサギなどにも水々しい音の表現がうまい。

兼松正人/中崎英也/矢賀部竜成にて編成された29thシングル:もっとJe-vous-aimeからの作品は完成度が高く、上記のラストアルバムでその才能は聴く限り、
もう1枚でも、2枚でも、石川秀美作品を続けて欲しかったと個人的に思う。
FMレコファン雑誌でも、今作アルバムについては好評の記事だった事を記憶している。

中崎英也と言えばゆったりとしたメロディを書く人と思いきや、改めて振り返ると石川秀美作品上では
22thシングルSideB:13回目のミステークから、ラストアルバムで数曲、そしてラスト30thシングル:Lucyへの起用でありアップテンポな謡曲も執筆可能。
80年代後期における中崎作品は世の中に多々あり、多数のJ-popアーティストやアイドルに曲を提供している。

!!!俺のipodの中に中崎作品がこんなに!!!ありましたw
浅香唯・Believe Again
伊藤つかさ・謎のアンドロメダ-異次元からの帰還
今井美樹・静かにきたソリチュード
荻野目洋子・恋してカリビアン
工藤静香・優
島田奈美・ガラスの幻想曲(ファンタジー)
少女隊・素直になってダーリン、渚のダンスパーティー、Bye-Byeガール、ハレーーロマンス、チェリームーンで踊らせて
中村容子・夏色マイハート
中山美穂・遠い街のどこかで…
西村知美・君は流れ星
仁藤優子・秋からのSummer Time
BaBe・I Don't Know!、Get a Chance!
原田知世・早春物語
山本達彦・Man+Woman=100%
bkoz・南の島

ここに石川秀美作品が加わったり、より詳しく調べればまだ他の歌手曲でも持ってそうですが、けっこう個人的に好きな曲があったりするわけで。
80年代だけでなく、90年代、2000年代も活躍されてる中崎英也作品は趣深い事が伺える。

南の島、恋してカリビアン、ガラスの幻想曲なんてめっちゃ好きやし、っていうくらい好きな曲だったりで今回のレビューを書くにあたり新発見!?今更w
これらのあたりに秀美作品を並べると納得の作家性を感じる。
bkozの南の島は名曲なので、石川秀美にも夏テーマの大人アルバムを一枚製作して欲しかったものだ、とつくづく思うのである。

2012年・夏。今年も遂に夏が来ましたね。

秀美姉さん!お誕生日おめでとうございます!
今年も我々の夢と希望を叶えるかのごとくメディアに登場し、お元気で輝かしいお姿を拝見して嬉しい気持ちでいっぱいです。

ほけんの窓口シリーズも再びトーク番組に登場する第3弾も観ました。

祝!7月13日!

本日は、また、ファンサイトも8年目を迎えました。
いつもご愛顧いただいている皆様ありがとうございます。
無事、10年を迎えれるよう目指して頑張ります!


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