・・・・・・・
まったくもって、「・・・・・・・゜・(ノД`)・゜・。」な曲である。
まず、この作曲家。
この次の14thシングル:あなたとハプニングのSide-Bでも、同じようになんだか?ハァ~??!?てな曲を提供。
とりあえず、石川秀美作品の起用作家としては、これら2曲で被害は済んだものの、85年組が台頭し始めだした頃に、この出来は非常に危険である。
この曲が収録された13thシングル:もっと接近しましょ はオリコンランキングこそ石川秀美史上、最上位に記録されることとなったが、
その後のレコードセールスの凋落ぶりを感がえると、やはりこの正念場あたりでしっかりと秀作品を出していなかった事が、原因とも思われる。
編曲家も、今まで良い感じに石川秀美アレンジを施してきたのに、ここにきて、どうしたの?というような安い仕事っぷり。
歌詞に関してもなんだかなぁ、という感じは否めない。曲タイトル無理やりっぽいような・・・
レコードスリーブも微妙な出来栄えで、実在の本人はすばらしく美しくなっていたのに「この写真は石川秀美?」と思うほど。
まずもって、Side-Aが非常に歌謡曲になっているのに、Side-Bはよりザ・歌謡曲になっている点が好ましくない。
好評だった12thシングル:ミステリーウーマンの後にだけに、よりショック度大である。
実に個人的にもめざめ>ミステリーウーマンと好きな曲を歌っている歌手:石川秀美に注目していたが、この後は15thシングル:Sea Loves You~キッスで殺して~まで間を置くこととなった。
とはいえ、その後に好きな歌手:石川秀美の音楽作品を集め始めた当時も、やはりこの曲に関しては???と思ったものであった。
イントロの歌謡曲アレンジと安いパーカッション、そして演歌歌謡なアレンジのEギター。
ベースの単調すぎる動き。
2Verse前の意味不明なシンセサイザー音。
Bridgeもなく最後にバババとサビにもってくる音。
そしてエンディングも、同じフレーズのEギター音に、バ!と終わり、最初から最後までダサく安い歌謡曲丸出しになっている。
ひどい。ひどすぎるこの駄曲。
ある意味歌謡曲調なのは、2ndシングル:ゆ・れ・て湘南的でもあるのだが、まだそれは昭和歌謡の良さがあってこその名曲。
石川秀美においての人気曲となっている所以の洋風歌謡曲である5thシングル:Hey!ミスター・ポリスマンや先述の12thシングル:ミステリーウーマンのような洋楽エッセンスが皆無である。
ただでさえ、Side-Aも洋楽なのに歌謡曲なのに。あぁ、どういう経緯でこの曲を歌う事となったのだろう?
スタッフ陣営もどうしてこの曲でOK=Side-Bにしたのだろう。お蔵入りでよかったのに。
と言うわけで、この曲が好きな、好きだった人には申し訳ないのだけれど、俺個人的にはワースト5のうちの曲。
順位は決められないが、ちょっと?って思う曲はこの曲である
・あなたとタイトロープ
・恋はパニック
・RISKY TIMING
・恋はエゴイスト
・潮風
これらかなぁ。
どうだろう???どう考えても断っていいはずなのにwと思うんですよ秀美さんも。
しかし、健気に懸命に歌っておられます。
というか、歌唱力がUPした石川秀美のボーカルあってこその楽曲になっている。
硬軟はもちろん、歌詞フレーズの部分で艶っぽくい色気ムンムンな歌唱法歌があったり、しっかり歌っていたり、ウィスパーボイスが入ったりと、非常に飽きさせないように歌われてるのが切ない。これがもっとイイ曲だったら、もっと歌唱力が栄えるのになぁ、と。
昔、笑福亭鶴瓶の司会する「歌謡びんびんハウス」という歌番組での1企画で、歌手が自分の曲を当てるまで、模型の走る列車がチェック時に風船を割るようにセットされており、
その風船を外し、タイム延長してクイズに挑むというのがあったんだけど、
いつぞやの回の際にこの曲が流れていて、これまで最短記録を保持していた秀美ちゃんが苦戦してはりました。
恐らく1988年か1989年頃の放送回だったと思いますが。
なんとか自分の曲だと認識した際には新記録は達成ならず。
鶴瓶氏にも「あんたの曲やがなw」と言われてましたが。
ブラウン管を通して俺は「こりゃ、しゃーないやろ」ととても擁護したかった気持を思い出します。
また、この曲は石川秀美BOX~Complete Single Collectionにて初CD化され、
ビデオ/LD:SOUTHERN CROSS WINDにも収録されています。
オーストラリアの蒸気船にブルーのドレスを着た秀美ちゃんが佇む姿。
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