ミディアムテンポかつ、メジャー調な春らしいアルバム曲としては3rdアルバム:16・祭以来である。
ゆったりとした柔らかい含みのある歌い方で、石川秀美本来の姿(のんびり、おっとり)を反映した曲である。
石川秀美本人も好きな8thシングル:めざめのようなハッピーな歌詞の世界観(精神面において)であり、
曲調も明るい雰囲気のもと、とても優しく歌っている。特に音階の伸び。
タイトルが不可解なのだが、結ばれているわけではない恋愛関係の物理面に対し、精神面では結ばれているから
♪しあわせが半分だけ
なのであろう。半分なのにその後の歌詞はとても満足している様子のロンリーデイだけに。
また、この曲は14thシングル:あなたとハプニングの作家陣が作った姉妹曲でもある。
半音階が多いのも納得な作家の布陣である。
実質のSide-Bは別の作家が起用され、アルバム中でも同作詞、作曲、編曲なのはこの曲だけなので、
アルバム中04に位置するこの曲と、03に位置する順序にて両曲を聴き比べることができる。
まったく別の歌い方を披露している。楽曲発注の際に間逆の2パターンを作ったのであろうか。
ビート系だけでなく、じっくりした曲も聴かせるようになった前作の8thアルバム:SECRETから、
より余裕をもった、しっとりとしつつも今アルバム:Happeningでは明るいゆったりとした曲も歌えるようになっている。
ヴォーカリストとしての実力と、石川秀美歌唱の個性的な技術力を確立している。
実にアレンジもたおやかに出来ていて、1985年的なシンセサイザーの音と打ち込みのドラム音。
心地よいベース音と、泡が弾けるような爽快なドラム音がテーマ?であるオーストラリアの太陽を彷彿させる。
ただ石川秀美全作品の中では印象が薄い。
特に可もなく不可もなくというごくごく普通のPOPS曲であり、イントロ、アウトロ、Bridgeも普通なのである。
さりげない自然体が石川秀美の持ち味でもあるのだが、この曲はサラッとしすぎていて良くも悪くもない。
スピーディであったり、メロディアスであったり、ハードであったりと石川秀美の良さを表現という事よりも、
新境地開拓とみなした方が良いかもしれない。
イメージビデオ:SOUTHERN CROSS WINDのこの曲のPVでは「石川秀美の動物園~オーストラリア編」となっているかwのように、
カンガルーやコアラと戯れる石川秀美がいる。
動物達のアップ映像が多々あり、時間もありで視聴してる人は「動物より秀美ちゃんの表情を映せよ」と思ったことであろう。
元気溌剌に走りまわる姿や、太陽まぶしい光の中、ポーニーテールのノビノビとした表情が石川秀美の健やかさと美しさを映している。
この映像作品の中では02の順番に位置しているんですよ、この曲。そのため、全体を通すとまた、新鮮な感じを受けます。
すっかり最近は春色が濃くなってきた今日この頃。
日の伸びも長くなりました。大地の香も息づいてきています。
この曲で夏を予兆しながら、たおやかな春を満喫したいと思います。
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