Sea Loves You 石川秀美

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いまさらプリーズ

2006-12-12 23:51:53 | 23.SUR

アルバム:Surからの1stナンバー。
気合が入っている感がイントロから伝わります。力強いノリの良さで始まるUPテンポな曲。

これまでにないハードボイルドな歌唱を披露する石川秀美。
ちょうどこの時期にリリースした23thシングル:素敵な勇気と同様にロックボーカリスト的なアプローチであった。

それでいて、女性としての飛翔もめざましく、前年度よりも濃厚な女性像と、濁音系の悩殺歌声もより強力となっている。
声もより一層鋭くなっていて、とても期待できるアルバムを感じさせるナンバーである。

渇いたE・ギターの音がとても心地よい。夏らしい、汗がでそうなちょっと暑い感じの音色と、ジンジンするベースで攻めるのもイイ。
若干、歌謡曲らしいシンセサイザーの音が、難を極め、歌謡ロック調となっているのが惜しい点である。

メロディアスながら、随所にアッパーな箇所を取り入れ、メリハリが効いているのは作曲家:羽田一郎の手腕であり、石川秀美作品において良い捉え方をしていると思われる。

22thシングル:密室のハリケーンにおいても、同じくロック色と、石川秀美のもつ歌唱の味を最大限に活かした、メロディアスなアップテンポにアッパーな点をいれ、
より秀美節が強調される歌作品になっているからである。個人的に本当にこういう歌唱が好きで、ロックでありソウルな石川秀美のヴォーカルが洋楽的である。

歌詞の世界観は21thシングル:危ないボディ・ビートからの作詞家:安藤芳彦。
都会的な女性像を描きながら、芯の強い純粋な心と、大人の心を持ち併せたイイ女を演出した世界観である。

当時のアルバムを聴いて考察するのが、
柔和な女性像の作詞家:吉本由美と河合奈保子の世界観と、クールな女性像の作詞家:安藤芳彦と石川秀美の世界観が対をなすようであり、それはまた、「大人の女性」に向けられた「共通する2つのタイプ」と称するにふさわしい。両者共に、”らしい”イメージ像を象徴していると考えられる。

アルバムのオープニングを飾るこの曲は、1987年の夏に開催された石川秀美のライブツアー”HIDEMI SUMMER LIVE"Sur"”でも、初めの1曲であった。
俺はこの頃、まだまだ中学生でして、大阪でのライブに行きました。

友人と共に行ったのですが、ライブハウスの場所がよくわからなくて・・・(汗)、けっこう余裕で向かったにもかかわらず、見つからなくて>大阪MUSE HALL。
やっと辿り着いた時には、若干遅れて入った時でして・・・既に始まっていて、この曲が歌われていました。
ライブ前の期待感と、出てきた時の高揚感を体験できなかった自分の愚かさが忌々しい。あ”~~~~~。
いやぁ、やはり中学生だったなぁ、とこの曲を聴くたび、思い出します。

その分、会場に入ってから即効ノリノリのライブ体験が出来た1987年の夏休みの最初の思い出になったのでした。


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