EPレコードと、シングルCDでは26thシングル:ドレスの下の狂詩曲のB面(Side_B)であり、
19thアルバム:Praivate nudeのLPレコードには未収録であったが、アルバムCD版では6曲目に位置した曲であった。
それはちょうどA面とB面の間に位置するかのように・・・
さて、この曲は石川秀美自身の作詞した楽曲で、確か当時のラジオかなにかで
「雨」
を意識して詞を書いたと言っていた記憶がある。
雨音のようなシンセサイザードラム音がずっとあるのは、その意を遂行したものかと考察する。
ちょうどシングルとアルバムが同日リリースという事もあり、アレンジが統一されてる中の一曲なため、CDアルバムに収録されても違和感がない。
石川秀美のハスキーボイス面を活かしたJAZZYな、実に落ち着いたGrooveを効かせるシャレた大人のサウンドである。
アレンジもコード進行もシンプルなのであるが、そこがまたイイ。
一つ一つの音と石川秀美の説得力を増した歌唱力で情緒豊かに物語は進行していく。
本人作詞作品なだけに、歌詞の世界観は実体験とシンクロしている心情描写なのではないか?と考察するところだが、どうなんだろうか?!
石川秀美作詞曲では英語詞、ストレートな心情、きれいに歌詞がまとまった感が特徴付けられ、更にハッピーエンドな健やかな心を表現する世界観が多い。
事実から起こす世界かどうかは問題ではない。
石川秀美自身が好きな世界という点が重要なのである。
アイドル時代から失恋曲よりも、成就しているかわいい恋の曲が好きと言っていたのを憶えているのだが、大人歌手となったこの時期にも、その想いは健在であったわけだ。
石川秀美が自身で作った作品のそのバランス力は、スポーツ系少女であったのはもちろん、
現在、家庭において妻・母としてのキーパーソン的な秀悦なるバランス力を天性として持っているに違いないと考えられる。
話はそれてしまうが、芸能界時代の石川秀美の交友図も彼女ならではのバランス力で多くの人に愛されていた。そういう石川秀美自身のパーソナリティがこの曲に反映されている気がするのだ。
すごく聴いていて安心するような。うまい具合に幻想的なアレンジがまた由。
個人的にもこの曲はとても好きな曲。
雨の日や、ボーッとした時や、秋の季節など、ちょっとした時に流れる曲でもある。
基本UPテンポな曲が好きなのだけれど、当時からこの曲は頭に残った、現在でも残る好きな曲。
CD音源は先述のCDアルバムやCDシングルで聴く事ができたのだが、
2004年に発売されたベストCD BOX:石川秀美BOX~Complete Single Collectionにも、もちろん収録された楽曲なので、お持ちの方は是非、改めてじっくり聴いてみて欲しい。
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