これはとても好きな曲。80年代初期型の少女歌謡なアレンジ。
凝ってる創りが見えます。この曲のイントロとアウトロのオルゴール音は!
石川秀美のデビュー曲:妖精時代。
間奏も素晴らしい。
ゆるやかにのびやかな歌声と、シンプルなコード進行のピアノとオーケストラという点も素晴らしい。
と、思えば・・・アイドル黄金期の石川秀美に最適な作詞作曲の小田裕一郎。デビュー1年目のプロデュースにおける点からやはり、石川秀美作品に大きな存在感を出している。
この曲収録の3rdアルバム:16・祭は欧州のカーニバルを彷彿するアレンジのカラフルな曲が収められている。未CD化なので商品化を願う声が多数あるアルバム作品。
今曲が位置するのはアルバム中の最後の〆曲となるバラード曲である。また〆に相応しい楽曲でもある。
1983年に大飛躍した石川秀美。人気だけでなくバラードにおける歌唱もデビュー年よりもより大きくスケールアップし、譜面からの音の並びが優雅に可憐なままに健康少女特有の元気さとせつなさが込められている。
レコード売上も上昇、実力も上昇、その裏付けとなるこの曲における歌唱力で立証済というところ。
おそらく本人も好きだったんであろうくらい、シングル曲よりものびやかで上手な歌唱である。
編曲家の松井忠重は石川秀美作品史上では、7thアルバム:SUMMER BREEZEでもちらほら登場。
1stベストアルバム:PEPPERMINTのVersion・7thシングル:バイ・バイ・サマーも松井氏の編曲作品である。
夏のイメージにおける石川秀美像が小田氏同様に掴んでいるアレンジ力である。
また他歌手にての松井作品で聴き比べが出来る曲は
01:夢みるSeason 伊藤つかさ 1982
02:恋人なんて 原真祐美 1983
03:サニーサイドコネクション 三原じゅん子 1981
04:靴音-STILL LIVERPOOL 三原じゅん子 1982
05:ミスティー・ヒロイン 三原じゅん子 1983
06:じゃじゃ馬ならし 三原じゅん子 1984
これらがipodに入ってるので聴いてみました。
昭和歌謡だなぁ、としみじみw
in&onのCMで共演した伊藤つかさと今曲は・・・伊藤つかさ&三原じゅん子の金八つながりからか、「学生から見える景色と風情」な世界で、石川秀美の今曲と通じるものがある。
三原先生のは歌唱表現が先行してるので、曲がどうこういう点ではありませんな。
ゆるやかに心地よい、夏の午後もしくは、晩夏のような時間帯の下校時みたいな、そんな背景が見えてきます。
また、今曲と同じような感じで好きな曲がありまして、
♪夏の微笑 (作詞:三浦徳子 作曲:田中弥生 編曲:松下誠) 荻野目洋子 1984
荻野目洋子の2ndシングルのさよならから始まる物語のSide_Bなのだが、そういえば、荻野目洋子もin&onのCMで共演してましたね。
石川秀美:それは・・・ハート&ハート~荻野目洋子:夏の微笑
と両曲ともに十代の夏の青春像が良い。
さて、夏の余韻を残しながら少しずつ秋へと移行している今日この頃。
確か秀美ちゃんは秋が一番好きって言ってた記憶があります。
30周年記念なのか、どうかはわかりませんが、
11月14日(水)に石川秀美BOX COMPLETE SINGLE COLLECTIONが再発売されます。
2004年版のは完売にて再発売のようです。
そして、また限定枚数との事なのですが、内容が前回とまったく同じなような気がするので既に持ってる人には不要でしょうかね。
前回も生産枚数を超えての完売だったと聞いた事があるので、入手できなかった人用にはちょうど良いでしょう。
ちなみにこのBOXに収録されている2ndシングルのゆ・れ・て湘南はシングルバージョンではなく、1986ベストアルバム:THE BEST HIDEMI、1987-88 BEST PACKバージョンです。
シングルバージョンは
1984ベストアルバム:PEPPERMINT(HIDEMI Collection'82~'84) もしくは
2004ベストアルバム:石川秀美 GOLDEN☆BESTにて収録です。
こだわる声が多く聞こえたのでちょっと紹介してみましたが俺はシングルバージョンじゃない方が好きです。
今曲収録のアルバムBOXも発売して欲しいと切望いたします。
夏の終わりの儚い憂いのある日差しに最適な石川秀美の♪それは…ハート&ハート。
30周年メモリアルなイントロ/アウトロのオルゴール音と今の季節感とともに感慨深く味わい深いのである。
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