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YouTube: Pet Shop Boys - Tonight Is Forever (1986)
原曲は言わずと知れたPET SHOP BOYSの曲である。
石川秀美版においては、後にシングルリリースした20thシングル:LOVE COMES QUICKLY~霧の都の異邦人~収録の14thアルバム:PASTICHEに収録。
原曲のほうが事務的というかwたんたんとした曲展開である。
PET SHOP BOYSはちょうどこの1986年に大躍進し始めた頃で、大注目株だった1986年。
WEST END GIRLSのヒットによりデビューアルバム:PLEASE(邦題はウエスト・エンド・ガールズ)がリリースされ、そのアルバムの中にこの曲が収録されていた。
1984年から日本でも大人気だったUKニューロマンティックなアーティスト、バンド隆盛時代も80年代前半のUK勢力とはまた違いPOP色が薄くなりつつ、ダンスミュージックな色合いが濃くなっていく過渡期であった。今、現在の活躍ぶりからも彼らの音楽性にはダンスフロアがあり嬉しい限りである。
当時、レンタルCDはCDリリースと同時期に可能であり1986年3月。カセットテープに録音した。懐かしい言葉だな。
個人的に中学2年生になったか、なるちょっと前くらいの春にこのアルバムをよく聴いていた。
その中では特にこの曲は可もなく不可もなく、という認識であったが、その夏。石川秀美がリリースしたアルバム:PASTICHEに収録されて何とも嬉しい限り。
好きな邦楽洋楽アーティストの融合である。もちろんLOVE COMES QUICKLYも言うまでもない。その縁もそうだけど、製作時のスタッフのセンスの良さに大感謝である。
さて、石川秀美版Tonight Is Forever。
原曲よりもバンド演奏色が強くなっていて、パンクロックポップなアルバムに相応しいアレンジとなっている。やはりドラムの音がとても良い。
壮大な宇宙的なアレンジなのだが、その完成度が日本人では出来なかっただろうな、と実感する海外製作の成果が発揮されている。
ニール・テナントよりも低音高音と言葉の強弱を熱く歌えるボーカリストになった石川秀美の歌唱力が冴えている。
前曲から随分と大人な歌い方に。
洋楽に負けない石川秀美らしいボーカルがタイトに。いつもながら?単なる洋楽カバーではなく、元の楽曲を昇華させた邦楽にする実力が素晴らしい。
海外作曲者には前年の12thアルバム:iでの好評からか、再び佐藤ありす氏。
UKPOPと日本の歌謡曲の相性の良さからか、どちらが?原曲かと思うほどの出来栄えで日本語詞が楽曲に乗ってる。
PSB版:First Nightを秀美版:Last Nightに変え歌わせるという演出も素敵。やるねー、深いねーこれ。原曲聴いてないと気づかないよw。
イングランドのどこかもの寒しい、マイナー調のメロディに合った未来的で寂寥感のある作品。
アルバム中でもラストバラード11曲の壮大さにつなげる10曲目に位置しており、9曲目のパンクポップ調な明るい歌い方から
説得力のあるマイナーコードと確かな歌唱力で、違和感なく転調させ、アルバムの最終章へと導く。
ビデオ:偏西風にももちろん収録。曲順はアルバムと違い
1:LOVE COMES QUICKLY>2:TONIGHT IS FOREVERという流れで、冒頭から最初にブリティッシュイメージを打ち出しています。
またベストビデオ:BEST VIDEO~Spark of 20th Lifeにも収録されており、石川秀美の海外制作アルバムの存在意義を表現。
今アルバムでは楽曲制作、演奏のスタジオにも入り、レコーディングに通ったロンドンだったという話を今曲でみせてくれます。
ちなみに、メゾンルージュスタジオの他カットはhttp://www.philsbook.com/maison-rouge.htmlで見れる。
さて、いよいよ今年度も今月で最後ですね。
12月 Tonight Is Forever~時間~
11月 印象派
10月 愛の呪文
9月 Night Stranger
8月 サレンダー
7月 熱風
6月 曇りのちときどき晴れ
5月 噂の二人
4月 踊りましょう
3月 カポネのように
2月 恋はパニック
1月 水色のカナリア
以上、2011年12作のレビューもご愛読ありがとうございました。
今年はいかがでしたか。
2011 Merry Christmas!
皆さん、良い年末年始をお迎えください。
また、2012年度もどうぞよろしくお願いいたします!
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