何度か書いているが、漫画「ブルーロック」(青い監獄)はエゴイズム(エゴ、自我)を呪縛から解放し能力を覚醒していく物語。
現代社会という虚構世界・幻想世界では様々な既成概念という呪い(呪術、魔術)により人々は洗脳され、そのプログラミングされた価値観、常識、固定観念で思考・行動するロボット、ゾンビとなっている。
「今だけ、金だけ、自分だけ」で日々を送る。
更に「おかしい現実」を「見ざる、聞かざる、言わざる」で無視し現実逃避している「裸の王様」の世界の大人達。
そこに本当の自我(エゴイズム)=「魂の意志」は存在しない。
ロボット人間、ゾンビ人間の自我は「抑圧され歪められた自我」であり、本当の自我ではない。
子どもの頃から自我を押し殺し、集団・組織・社会に適合して生きるよう教育(洗脳)される。
偽物の自我を作り上げ、本当の自我は監獄の中に閉じ込められている。
ブルーロックの主人公である潔(いさぎ)もそうだった。
チームの為のサッカーを強いられ、自分を押し殺してきた。
まず人々が目覚めるには、村社会の同調圧力なんかクソくらえ、俺は忖度なんてしないと自己中になり、「嫌われる勇気」と依存せず独立して「個」として生きる「覚悟」が必要。
最強の「個」として生きるには、最強のエゴイストでなければならない。
しかし、人間は弱い。集団・組織・社会に「依存」して生きる方が楽。「個」として生きるのは孤独だしツラし大変。
そんなことはわかってるが、「それでは生まれてきた意味が無い!俺は「個」として生きる!」という「強さ」が必要。
進撃の巨人のエレンのように支配から逃れ「自由」を求めて進み続ける。
壁の外の世界に行きたい、自由になりたいと願う理由は
「俺がこの世に生まれたからだ!」
と本当の自我の声を知る。
そういう「覚悟」「強さ」を持つ為には陰謀論が重要。
陰謀論により絶対権力による支配を知ることで、まずは絶望的な恐怖を抱く必要がある。
その絶望が深ければ深いほどに、怒りや闘争心が強くなり「自由」を求める意志も強くなる。
更に自分のようなヘンタイはこのゲーム(人生)をどうプレイしていこうかとワクワクする。
敵が強ければ強いほどワクワクするサイヤ人の気持ちがちょっとわかる。
闘争心により恐怖をワクワクに変えていく。強烈な自我(「個」)を覚醒させていく。
幼少期からの呪縛、ロックダウンされた監獄から解放されるにはこの自我の覚醒しかない。
作られた「自分」の価値観、常識をぶっ壊し、パズルを再構築して「本当の自我」を目覚めさせねばならない。
洗脳から解放されたら、自我(エゴ)は役目を終えているので徐々に消えていった方が良いんでは無いだろうか。
ブルーロックという監獄から解放された潔もまた新しいチーム(集団、組織、社会)に入っていく。
現代社会(嘘の世界、設定の世界)から解放された人も新しい世界(真実の世界、真理の世界)に入っていけば良いと思う。
自我は進撃の力となるが、理想的な社会や真我(真理)に到達する際には邪魔になってしまうんだろうと思う。