8月25日〔土)姶良市姶良公民館において平成30年度 姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(4回目)「鹿児島と歴史資料島津斉彬の領内巡見について」か開催されました。13時30分から受付が始まり、4回目の資料をいただきました。
14時・・開会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師の紹介などがありました。
講師の鹿児島大学教育学部 佐藤 宏之 氏が登場して自己紹介の後に、パワーポイントを使って「鹿児島と歴史資料島津斉彬の領内巡見について」講演が始まりましたので、その一部を紹介します。
〇はじめに・・歴史叙述の方法・・トップダウン型からボトムアップ型へ→人びとの新しい関係によって新しい歴史像を切り開く→ある歴史遺産を地域歴史遺産に「する」ことができる。
〇歴史学の作法・・史実を確定させるモノ=歴史資料・・歴史小説は史実を取捨選択し隙間を想像と解釈で結んだもの。
〇島津斉彬の藩主就任と初帰国・・嘉永4年(1851)2月2日、藩主就任、→3月9日に江戸を出立し、5月8日に鹿児島城に入城。
〇藩主権力の確立・・新藩主に対する期待・不安、脆弱な権力基盤→領民に対し、藩主としての威光を示す必要→領内を巡り、民情を視察する。
〇島津斉彬の領内巡見・・①最初の帰国の時・・南薩摩方面 ②参勤交代の時・・北薩摩方面 ③2度目の帰国の時・・大隅・日向方面
〇領内巡見関係の資料・・日本では兵農分離に伴い城下町に住む武士と農村に住む農民との連絡など全ての連絡手段として文書が用いられたので、多くの文書が残っており、記録を見ることで当時の様子がわかる。
〇「姶良市誌史料」「姶良市誌」編纂事業の意義・・「ふるさとの記憶」を未来につなぐ役割」・・歴史資料・・人びとがそこで暮らし、生きていた証拠・・「本物」の歴史資料を守り、伝える・・ボトムアップ型の歴史叙述を可能とする。
15時30分・・閉会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師へのお礼の言葉と参加者からの大きな拍手の後に、次回の講座の予告等があり散会しました。
会場の様子を写真で紹介し、資料をスキャンして添付します。
開会前の会場全景
開会挨拶・講師紹介
講師自己紹介・講演開始
講演中
講演の最後
閉会あいさつ
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