2月24(日)姶良市姶良公民館において、平成30年度 姶良市生涯学習フェアが開催されました。
〇開会行事・・10:00・・●市長あいさつ ●表彰・・生涯学習功労賞 ・表彰伝達 ・地域が育む『あいらっ子」あいさつ運動標語最優秀賞
〇講演会 10:30 ●講師:渡部 陽一 氏 ●演題「戦場の現場から祈りを捧ぐ ~命の大切さ 互いを愛し、敬いあうこと~
【講演内容】・・司会による講師のプロフィール紹介の後に、DVDの映像で戦場カメラマンとして活動している様子が紹介されてから講師が登場して講演が始まりました。講演は舞台の上を移動しながらパホーマンスを交えて、時には子供たちの悲惨な写真や笑顔の写真を写しながらの90分間の講演でした。・・講演の一部を紹介します。(講演中は撮影・録音禁止)
①どうして戦場カメラマンになったか・・大学の授業中(20歳の時)にアフリカ大陸のチンパンジーと身長1m20㎝のピグミー族の話を聞いてアフリカに行ってみたくなり、旅費を貯めてアフリカに渡った。アフリカではルワンダ国のツチ族とフツ族の内戦に遭遇して、子供達が巻き込まれ、助けを求めてきたが、どうすることもできなかった。
そこで戦場の子供達の悲惨な状況を世界に発信するために戦場カメラマンになる決心をして現在(46歳)まで世界の紛争地域に出向いて写真を撮り情報を発信し続けている。戦争が始まると当事者だけでは戦争を停止することは困難であり、第3国が仲裁して一日でも早く停戦して被害を少なくすることが求められている。
②世界の悲惨な子供たち・・〇イラク・・イラクは石油産出国のため石油をめぐる争いに巻き込まれ子供たちがミサイル等で家を破壊され医薬品もない悲惨な状況を沢山見てきた。また、イスラム国(IS)との内戦では援助に向かった医療チームがISの妨害を受けることもあり、悲惨な状況が続いている。
〇パキスタン・・パキスタンでは女子が学校で授業を受けられないことを14歳の女子中学生がブログで発信していたら、パキスタンの過激派組織のタリバンが14歳の中学生の頭を銃で撃って負傷させた。しかし奇跡的に助かった。・・その後、その子供は外国で教育を受けノーベル平和賞を受賞。現在20歳になっていて平和と女子教育等について活動しているマララさんの話・・戦争を止めるのは武器ではなく1本の鉛筆と1冊のノートと1人の教師・・子供達を笑顔にするために・・家族の絆を大切にして助け合う気持ちが大切
③戦場カメラマンとしての裏話・・〇苦手な英語を克服した体験・・好きな映画のスクリーンプレイのセリフ入りを購入してセリフを丸暗記する・・映画を見て体で覚える・・好きな映画を繰り返し見ることで英語が自然に身についた(3本の映画で試したら英語が自然に話せるようになった)
〇イスラム国(IS)の世界拡散・・中東においてはイスラム国(IS)が壊滅した結果、そのメンバーが他の地域の過激派と連携している。特にアジアの過激派との連携が盛んで心配な状況である。・・日本にもテロの危険が迫っていることを自覚して早目の対策が求められている。
〇戦場カメラマンとしての服装・・①ベレー帽は妹から譲り受けたもので、頭の保護のため洗濯しながら常に使用している。②ベストは外国で10着同じものを購入して破損して取替えた場合は、戦場の暗い場所でも取り出せるように、同じポケットに同じ品物を入れるようにしている。③長袖シャツとズボンは日焼けなどから身を守るため着用している。
以上で講演を終わり大きな拍手が送られ、主催者からの花束贈呈で講演会を閉幕しました。・・独特の話し方とパホーマンスと写真を使った講演で満席の会場の皆さんも満足されていたようでした。
※ 昼食・休憩・・公民館講座の展示発表28講座、あいら未来特使団の展示などを見てまわりましたが、講座を受講した皆さんの熱意が伝わってくる作品が沢山ありました。
〇生涯学習講座閉講式・・13:00・・①修了証書授与 ②生涯学習講座紹介この一年 ③生涯学習講座舞台発表
姶良市生涯学習フェアの様子を写真で紹介し、資料の一部をスキャンして添付します。
ポスター
会場玄関の看板
会場入り口
開会行事・・市長あいさつ
開会行事・・表彰
講演会前の会場(講演中は撮影・録音禁止)
昼休み・・お茶席
昼休み・・展示会場の一部
生涯学習講座閉講式・・修了証書授与
生涯学習講座・この1年・・スライドで紹介
スライド紹介の一例(ヨガ)
スライド紹介の一例(パン作り)
生涯学習講座舞台発表・・プログラム1番「さしい琴チャレンジ」
生涯学習講座舞台発表・・プログラム12番(プログラムの最後)「うまくなるカラオケ」
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