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平成29年度 姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(6)「高千穂の逆鉾と霧島信仰」・・・姶良市姶良公民館

2017-10-21 19:49:15 | ふるさと歴史講座

10月21日 姶良市姶良公民館において平成29年度 姶良市歴史民俗資料館「ふるさと歴史講座」(6)「高千穂の逆鉾と霧島信仰」が開催され,13時30分から受付が始まり、資料などをいただきました。

14時・・開会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師の紹介・・講師の姶良市文化財保護審議会会長 新東 晃一 氏は火山灰考古学の第一人者として活躍されていると紹介されました。

講師が登場して、配布された資料及びパワーポイントを使って「高千穂の逆鉾と霧島信仰」等について説明されたので、その一部を紹介します。

〇講師が本格的に「逆鉾と霧島信仰」に取り組んだきっかけ・・義父が出征するとき、逆矛を神社に奉納したことを聞いたことが、「逆鉾と霧島信仰」について調査するきっかけとなった。 

〇はじめに・・火山国の鹿児島・宮崎両県内は、先史時代から多くの火山爆発記録が残っている。・・最近、群馬県の金井東裏遺跡で、古墳時代の甲を装着した首長と思える武人が発見されている。・・火山噴火の鎮静を祈って、火山に立ち向かっている。・・霧島山系の火山爆発は霧島山周辺の各地に勧請された、霧島神社を山岳信仰の一つとして見られるようである。・・霧島山爆発に対し、霧島神社の建立・勧請が起こり、霧島詣でという一種の霧島信仰が起こるという図式が構成される。・・霧島信仰は、その後の時代の変移に従って・・「武運長久」祈願などへ移行している。・・

〇高千穂の天の逆鉾の謎・・天の逆鉾は何時建てられたか・・現存の天の逆鉾は誰が建てたか・・大正時代までは絵図にみられる形である・・昭和時代になって、現在の形にと作られている・・何時・誰が今の形に作ったか?←謎である!

〇霧島神宮と霧島神社・・各地に勧請された霧島神社は約80余社りあり、奄美諸島は最南端の与論まである。

〇霧島神社の御神体(鉄鉾)・・各地に勧請された霧島神社の御神体は鉄鉾が多い。また、鉄鉾の刻画が神社の祠や鴨井などに施されている例がある。

〇霧島協会の設立・・明治期の廃物希釈後に宗教自由令が出され仏教などの他宗教が蘇る中、神道普及活動が始まる。その中心が霧島神宮であり、霧島神宮協会・霧島協会が設立されて神道普及活動が起こる。それが、霧島神宮を頂点とした霧島協会である。

〇霧島信仰・・霧島信仰として霧島講と神楽を取り上げた。霧島講は各地に勧請された霧島神社との信仰交流である。各地の霧島神社から定期的に霧島神宮へ代参する習わしである。霧島講が行われた伝承は多いが記録は少ない。・・神社には神楽が存在している。神楽の中の一つとして「鉾舞」や「霧島舞」が存在している。これらも霧島山と鉾(鉄鉾)を繋ぐ要素に一つである。

以上が配布された資料の抜粋ですが、詳しくは添付した資料を見てください。

以上で講演を終わり、15時30分・・閉会挨拶(姶良市歴史民俗資料館 館長)・・講師へのお礼の言葉の後に次回の講座の予告、台風に伴う講座日程の説明等があり、散会しました。

今回6回目を受講して、「高千穂の逆鉾と霧島信仰]等について理解を深めることができたので、参加して良かったと思っています。

会場の様子を写真で紹介し、資料をスキャンして添付します。

開会前の会場全景

開会 講師紹介

講師の自己紹介

講演開始

講演終了

閉会

※写真をクリックすると拡大し左上の←をクリックすると戻ります。

     

 

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1 コメント

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Unknown (藤井)
2017-10-23 11:52:25
逆鉾の信仰が、時代によって変化してきた経緯が面白かったですね。姶良にも逆鉾のある神社が多く、今後も着目されると良いですね。有難うございました。
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