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教養懇話会(第104回)「認知症予防と脳の健康法」・・・姶良市加治木ふれあいセンター

2016-01-21 19:31:23 | 教養懇話会

1月21日、姶良市加治木ふれあいセンターにおいて教養懇話会(第104回)が開催され、今月はNさんが当番で「認知症予防と脳の健康法」を本文A4版4枚にまとめ発表されましたが、Nさんの了解を得たので紹介します。

今回の発表内容は、滝 靖国之 著(ソレイユ出版)の「生涯健康脳」、大島 清 著(新講社)「脳は歩いて鍛えなさい」を参考にしてまとめられたたものですが、その概要について紹介します。

1 認知症と認知症予備軍〔軽度認知障害〕・・・認知症予備軍とは、健常者と認知症患者の中間の段階をいい、「記憶する・決定する・理由付けする・実行する」などのうち、一つの機能に障害があるけれど、日常生活に支障のない状態であるが、放置すると50%の人が認知症へと進行するといわれている。(65歳以上の27%が何らかの形で認知症を持っている。)

2 脳の中枢部「前頭葉」と「海馬」・・・脳の中枢部で最も大きな大脳の中にある前頭葉、言葉を話す、コミュニケーションをとる、思考する、意思決定する、意識や注意を集中する、注意を分散する。・・人間らしさ、人間の心はまさに前頭葉にあり、これこそが認知力そのものである。・・海馬は人間らしさをつかさどる大切な領域で、記憶全体をコントロールするという、大切な働きを持っている。また、短期記憶を受け取り、保存の必要性を判断したり、整理整頓したりして、長期記憶を担うそれぞれの領域に移動、保存させる働きがある。

3 有酸素運動が脳を活性化する・・・脳を意図的に活性化させるのに最も有効なのは、1日30分歩く程度の運動、すなわち有酸素運動を毎日実行することである。有酸素運動が脳のために最もよい理由は、脳細胞のエネルギーともいえる、「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質が、有酸素運動によって体内につくられるからである。

4 脳の最高の栄養素は知的好奇心・・・脳を活性化させるために、運動と並んで重要な要素が知的好奇心である。探求心、冒険心、追及心などは、皆知的好奇心であり、さまざまなことにできる。興味関心をもち、いつもワクワクときめいている状態は脳にとってとても良い。知的好奇心のレベルが高い人ほど、本来は加齢とともに進む側頭頭頂部の萎縮が、他の人々に比べて少なく保たれていることが、東北大学研究グループの調査結果でわかった。

5 楽しい、嬉しいが脳を元気にする・・・ワクワク、ドキドキと深くかかわっているのが、偏桃体と呼とかばれる脳の領域と神経伝達物質であるドーパミンである。見る、聞く、触る、嗅ぐ、味わうなど、感覚で得た情報が、偏桃体に伝わる。そこで偏桃体は、好きとか嫌いとか、あらゆる感情に仕分けしていく。その仕分けの時に、楽しい、嬉しい、おいしい、素敵と感じた時、偏桃体は、「報酬系」と呼ばれる神経器官に指令を出して、神経伝達物質を放出させる。その「報酬系」の伝達物質が、ドーパミンである。

6 十分な睡眠時間と質のよい睡眠が脳を守る・・・睡眠時間が1時間短いと、1年毎に脳の中にできる隙間が、0.59%ずつ拡大し、脳が委縮し、認知機能も1年毎に0.67%ずつ低下することがわかっている。このことから、十分な睡眠時間が、萎縮のない健康な脳を保つために、必要なことが判明した。

7 音楽の効果・・・楽譜を見て楽器を演奏したり、音楽を聴いたりすることは、脳にとって極めて効果が大きいことがわかっている。

8 脳に悪いこと・・・酒、たばこ、ストレス、及び糖尿病などが脳に悪い要因となっている。

以上が発表の概要ですが、添付した資料に詳しく掲載してありますので、クリックして確認してみてください。

※写真をクリックすると拡大し2回クリックすると更に拡大します。左上の←をクリックすると戻ります。

    

 

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