4月30日、鹿児島市の天文館シネマパラダイスでアカデミー賞主演男優賞受賞作品「リンカーン」を見てきました。
ストーリーはリンカーンが大統領に再選された1865年、アメリカは南北戦争が4年目に突入する中で、奴隷制度を廃止するため合衆国憲法第13条「憲法上の奴隷制度禁止条項」を下院で可決するためには、大統領の与党共和党が全員賛成しても可決できないので野党民主党の賛成が必要な情勢の中で、大統領の強い意志で必要な賛成票を確保して可決するまでの過程と南北戦争が終結して、リンカーンが劇場で射殺されるまでの28日間を映画化したものでした。
当時のアメリカは日本の江戸時代末期の時代で、通信はモールス信号による電信、移動手段は馬車と蒸気船なので、下院議員を説得する為には、馬車で出向くことになり、現在では考えられない苦労があったと思われます。
スピルバーグ監督及びリンカーンを演じた主演男優賞受賞のダニエル・デイ=ルイスが大統領の苦悩する姿と奴隷解放への強い意志、アメリカの大統領の中で最も尊敬された人物であることが感じられる演技でした。
議会における採決方法は、書記官が一人づつ名を読みあげ、賛成、反対を言い、それを記録する方法で行われ、傍聴席には黒人も来ていて、結果を見守る緊迫した雰囲気の中で二票の差で可決した瞬間の感動する場面はアメリカの歴史を大きく変える瞬間でもありました。
私は南北戦争で北軍が勝利したので、奴隷解放ができたと思っていましたが、合衆国憲法第13条「憲法上の奴隷制度禁止条項」の可決が重要であったことを知り、映画を見に行ってよかったと思っています。
※アメリカのワシントンDCで写した、リンカーンメモリアルのライトアップした写真を下記をクリックすれば見れますので、興味のある人はクリックしてみてください。
http://blog.goo.ne.jp/seno777s/e/6c32a056cf97d8f8dfe66f04f9c15849