1月10日に開催された、「被爆ピアノ演奏会」では、午後の部で「ミサコの被爆ピアノ」の本が朗読されたので、演奏会が終わってから会場で購入して、1月12日に読み終わったので概要を紹介します。
物語りの主人公・ミサコ(仮名)さんが生まれたのは、1927年。4歳のときに、お父さんがオートバイを売って、ピアノを購入してくれました。
ミサコさんはピアノが大好きで、小学2年生から10年以上にわたってピアノを習いつづけました。
1945年8月6日、17歳のミサコさんは「女子挺身隊」で働いているときに、原子爆弾が投下され、多くの人が亡くなりましたが、ピアノが無事だったのは奇跡でした。
その後、終戦を迎え、ミサコさんがピアノを弾く機会がだんだんと減ってきました。
2005年、ミサコさんは、ある新聞記事を目にします。広島市内の調律師、矢川光則さんが、弾かれなくなったピアノを無償で修理して、病院や施設に寄付しているという記事でした。・・・
矢川さんの手によって見事によみがえり、矢川さんは。再生した被爆ピアノコンサート企画します。
その年、広島市内の小さなホールに、ミサコさんのピアノの音が響きわたりました。・・・
ミサコさんは80歳をこえました。終戦後に、はじめてピアノを弾いたときに抱いた「砂漠に水がしみこんでいくよう」な感覚は今でも忘れないそうです。
※この文章は「あとがき」の一部を私がアレンジして紹介したものですが、本文は絵本として、ひらがなを多く使い、ページの半分は絵が描かれています。
参考のため、本の表紙部分と「あとがき」「作者の経歴」をスキャンして添付します。