3月19日、姶良市加治木町ふれあいセンターにおいて教養懇話会(第96回)が開催され、今月はYさんが当番で「民具について」本文をA4版3枚にまとめ、参考資料として民具の写真、昔の風景のイラスト、度量衡換算表、三都のいろはがるた等をA4版15枚にまとめて発表されましたが、Yさんの了解を得たのでその概要について紹介します。 なお、発表資料はスキャンして添付してあります。
○はじめに・・・加治木小学校区の退職校長会のメンバーが加治木小学校郷土室で民具のラベル作成の手伝いをした時に、民具の変遷に生活の大きな移り変わりを感じたことで、民具に目が向き、関係する文献を調べたので紹介することにした。
○民具とは・・・「庶民(常民)が生活を営むために必要に迫られて製作し、日常生活に使った道具で実用価値のあるもの」・・(辞書)。「わが国民の生活推移の理解のため欠くことのことのできないもの」・・(文化財保護法)
○民芸とは・・・工芸的性質を有する民具から、美の基準において選択した民芸的な対象物として美を生活の中で味わおうとする考え方である。
○民具の現在的価値・・・民具の美しさは使用されているときにある。人と一体となって働いているときの姿は輝いて見える。民具を見ると、作った知恵・使う知恵を先人達は果たし、現在も存在し、生活の中に生きていることを考えると、想像以上に伝承性をもっており、精神文化を伝えている。
○民具の具体物・・・今回取り上げた民具は、民具学の分類法に従って記述してあるもので、世の中の移り変わりの激しかった昭和30年代に使われなくなったものが多い。高度経済成長時代から、木・竹・焼き物の台所道具が急速に影をひそめ、プラスチックやステンレスの道具が幅をきかせた。しかし、そうしたもののあきたらなさから、今日再び伝統的な台所道具がつかわれるようになった。(分類の具体例の紹介)
○おしまいに・・・若い人たちが先人の生活課題解決のために創り出してきた姿を、民具を通して知り、関心を持ち、未来の生活への方向付けの一つにしてもらえればと願っている。
以上が発表の概要ですが、添付した資料に詳しく掲載してありますので、クリックして確認してみてください。
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