モノ作りの設備を造る会社に入社して, 設計の仕事をしていて思ってることを書いてみようと
入社して研修中に人事担当の人から「うちの会社にはカタログがありません」との説明を受けました.
色々な分野のお客さんからの要望を実現する会社なので, カタログを作れないという意味です.
確かにこれまで関わった内容も半導体から始まりタイヤ, 住宅, 家電と小さいのから大きいものまで色々ありました.
ただ関わってきたものは既に方向性が決まっていて, 問題が起きても過去の実績を参考にして解決していたので,
自分一人でやっていける自信は全く無い.
そんな中で問題だと思うのが, 方向性を決めるための情報や過去にやった実績を探す術は先輩や上司の頭の中にしかないという事.
先輩や上司が居なくなったら大量にある会社の財産(過去の実績)を探し出して参考にする事ができず, 一から自分で考えてやらないといけない.
とても勿体ない無駄な時間と費用を使ってしまって, デスマーチから抜け出せなくなってしまう.
なので, 対外的に「うちの会社にはカタログがありません」という宣伝文句は構わないけれど,
会社としてはこれまでやってきた実績を体系的にまとめて, 誰でも検索できる仕組みを作らないといけないと思う.
設備毎に仕様と内容をカテゴリ分けして, 特徴をタグ付けしてくれるだけでもとても助かる.
その作業は, 新入社員と定年退職して再雇用となっている人に受け持ってもらえれば技術の伝承にもなると思うのでいいと思うんだけれども.
いくら高価な百科事典だとしても用語が順不同で並んでいたり, 索引や目次が無いとなると誰も調べず活用されることなく宝の持ち腐れになってしまので. .
世の中のご多分に漏れずうちの会社も団塊の世代の大量退職で, これまでの会社を作り上げてきた人たちが居なくなります.
今は何とか分からないことがあれば聞いて相談できる環境にあるけど, あと5 年もしたらほぼ不可能です.
会社として, 「二度目の設計をしない」という仕組みを作ることが大事なんじゃないかと思ってます.
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口を開けば愚痴が出てくる人が居ます.
具体的にどうしようという解決案は出さずに, あれがダメ, これがダメ, , 何も変わらない!と不機嫌です.
その人を見ていると「疲れないのかなぁ?」と不安に思うと同時に,
踊る大捜査線で和久さんの言っていた「正しいことをしたかったら偉くなれ」の意味がやっと理解できた気がします.
「偉い人」とは, 周りに良い影響を与える人だと思ってます.
その為にはやっぱり上の肩書もとても重要だと
偉くなりたいです.