ギリシャを圧倒した勝利 これでブラジル戦も期待できる 〔日本-ギリシャ コンフェデ杯〕

快心のゲームだった。ジーコは３バックでは守れないという判断をしたのだろう。それからナカタには、上がりすぎず、ディフェンス面を重視するように指示したのではないか。
今日のナカタは満足のいくプレー内容だった。後半28分、満男を下げて遠藤を入れたときにも、ナカタを上げなかったのは正解だ。
ただ後半19分の大黒投入は、柳沢を下げたほうがよかった。玉田はギリシャのとって脅威だったろう。残されたらイヤだったろう。
その大黒の先制打は、前半から押し上げてのぶ厚い攻撃を繰り返した結果で、偶然決まったものではない。
しかしあえていえば、前半、あれほど圧倒したのだから、決めていなくてはいけない。打っても打っても枠にいかない柳沢、玉田、なかなか打たない俊輔、満男には物足りなさが残った。加地が一番光っていた。
大黒は試合後のインタビューを聞いても、絶対に決めてやろうという強い意志が感じられた。ギリシャのデキが悪く、裏にスペースがあるからそこを狙おうと考えながら見ていたと語っていたが、冷静な面もあるのだなと思った。
また、ブラジルはなめてくるからチャンスありと語ったが、真顔だった。頼もしい。Ｊの日本人得点王というのは伊達じゃない。
一番考えさせられたのはシステムの問題だ。
やはりこのレベルでは、オフサイドトラップを使わないジーコの３バックでは苦しいのだろうか。福西、ナカタとの連携の問題がからむのだが。どうすべきか。人材等いろいろな問題はある。
それはともかく、ブラジル戦は強い気持ちで戦わなくてはいけない。
ポルトガルを二度、さらにはスペイン、チェコを破ってユーロ2002を制覇したギリシャをこれほど圧倒したのだから、チャンスはあるはずだ。

〔コンフェデ杯　日本-ギリシャ　０-１〕