「玉川上水を歩くと、江戸の暮らしが見えてくる——」
週末、私は『玉川上水散策絵図』を片手に、この歴史ある水路をたどる旅に出ました。家を出る前は「ただの緑道だろう」と思っていたのですが、一歩足を踏み入れた瞬間、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚に。
この散策絵図には、玉川上水の全長30kmにわたる詳細なルートと、各所に隠された歴史のドラマが詰まっています。徳川家の知恵と技術が生んだ「奇跡の水道」、新選組が歩いた道、名もなき職人たちが命がけで掘った水路……ページをめくるたびに、まるでガイド付きで歩いているかのような没入感。
特に感動したのは、三鷹あたりの桜並木と深大寺周辺の風景。現代の喧騒を忘れ、鳥のさえずりと水の音に包まれながらの散策は、まさに至福の時間でした。
「どこを歩いても、ただの道じゃない。すべてに物語がある。」
そんな風に感じさせてくれるこの一冊。玉川上水を歩くなら、絶対に持っておきたいマストアイテムです。歴史好きも、散策好きも、きっと夢中になりますよ!