10年近く御世話になった女性派遣社員の送迎会の時の話だ。その女性に親しい大先輩が参加された。当然私にとっても深い仕事の付き合いもあるので、久しぶりに話をした。この大先輩は昨年退職されて1年経つ。
どう過ごされているか?最近の話を聞くと、企業OBのサークルに参加されており、かなり忙しそうだ。それぞれが、元の会社を公開されて、殆ど仕事に近い事をされているようだ。金銭的に苦しいという話も出たので、このサークルが仕事つまりアルバイト等になっている訳ではないらしい。
元々、仕事が趣味な様な方だった。現役の時でも、休みでも会社にでて仕事をされていた。大変頭が切れる方で、マーケティングと戦略立案に長けていらしった。おそらく今でもその延長的な事を趣味(仕事)にされているのだろう。
昨年65歳で退職される事になった時に、実際はどうも更に働く事を希望されていたようだが、結果それはかなわなかった。
そして、送別会でお会いした時に、驚いた事に、退職前の仕事の分野のビジネス情報をまだ良く掴んでいらした。そして親会社の人事情報も・・・。
今ではそのサークルで親会社の事をめちゃくちゃにけなされているようだ。親会社の役員等の評判についても。実際は、元会社の事をあまり言うと自分の否定にも取られる事は知ってらっしゃるだろうから、それほどきつい表現などはないと思うが。
さて、私の所の大先輩も同じだが、共通して親会社を批判する事の中に企業年金がある。お二人の大先輩ともこれについてはかなり批判しておられた。以前日本航空の企業年金問題についてその2で、企業年金の話をしたが、
- 基礎年金
- 厚生年金
- 企業年金
の1.2はどこの会社でも同じだが、この企業年金の部分だ。
- 第一年金(13万円):会社の拠出金+個人の積み立て
- 第二年金( 4万円):個人の退職金
- 第三年金( 8万円):上記〃
この2と3は退職金なので、これもあまり問題ではないが、1の方だろう。これを親会社が切り捨てたと社員に対する福祉制度に関して言われている。
上記の大先輩もこのOB企業サークルなどで付き合っている方が、はるかに大先輩より豊かな事が不満なのだ。それはそうだJALの例でも、13万円も異なる事になる。これでは、老後の差があまりにも大きい。
親会社はハッキリ言って、退職金も含めて福祉をかなり切り捨てたのは確かだ。しかし代わりにかなり健全な経営をしているのも確かだ。
しかし退職後のお金を稼ぐ手段がない方々にとっては、この差があまりにも大きい。一方の方は同じ関西の大手企業なのに車は外車、自分は日本の車。使えるお金にどうしても限られる事に大きな不満がたまる事になる様だ。
そして、二人の大先輩ともプライドがある為、更に苦しくなるような気がする。
更にお二人とも少しでも投資をしてお金を増やす事を考えれば良いのだが、こちらはあまり興味がないようだ。従って更にストレスも増す。つまり親会社が悪いという事になる。そして親会社の役員は、大した仕事をしていないのに、莫大な所得を得ている事に。
なんとなくわかる気がする。が私から見れば、今更役員の悪口を言っても時間の無駄だ。かつ親会社の企業年金を積み立てるシステムが無かった事に不満を言ってもどうにもならない。なかったらなかったで、自分で対応策を取るしかないと思うのだが・・・。
しかし、仕事が趣味だった為に、まだほとんど仕事を趣味にされているのも凄い。定年退職後に会社時代の仕事を思い出す様な事を私は絶対趣味とはする気が起きないが、それだけに仕事が趣味だったのだろう。私にはとても考えられない。
如何にして収入がない中で、投資で儲けようかとそればかり考えているが・・・。
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