現在の私の投資方針は、高分配率の毎月決済型投資信託への集中投資だ。
2006年頃からの各種投資信託や外貨預金、株取引の経験を踏まえた結論だ。リーマン・ショック後の株や投資信託商品の暴落、更には震災後や欧州の債務危機からの円高等で、恐ろしい経験をした。この恐ろしい経験と昨年下期からの、株価の上昇と為替・円安への動きの中で、この結論が出た。
私の金融資産で、投資信託に回せる分を3月~5月で整理して、この方針を実行した。この時、また将来かならずリスクが発生する事は十分認識した上の事だった。
高分配率の毎月決済型投資信託を20種類程選択した。結果、高分配率のファンドは、かなり偏った。つまり、利益を定期的に得る商品とは、新興国の債権か海外のREITとなったからだ。更に新興国で金利が高い国と言えば、ブラジル、オーストラリア(新興国ではないが)、トルコ、南アとなっている。そして、このリスクは、5月23日以降の円高で如実に現れた。対ドルや対ユーロでは円安だったが、この新興国の通貨は、必ずしもドルに連動しなかった。結果、5月の各ファンドの評価額が大幅に下落した。みるみる間に△5%->△10%->△15%->△20%-△30%へと。6月の末頃には、何と最大30%の評価損が発生した。
最も、解約しない限り、一時的な評価損に過ぎなかったが・・・。そして、やっとこれらの通貨に対しても円安へと少し進み、先月末つまり7月末では、全体で約△10%~△15%へと改善して来ており、もう当面は心配する必要も無さそうだ(ブラジルのレアルはまだ要注意だが・・・)。
この5月からリスクが再度顕在化した事で、流石にまた恐怖したが、逆に今直ぐこれが再現した事で、再度私の投資方針は間違っていなかった事が認識できた。6月の下落の底に近い時期に、分配金や新しい投資資金を追加投資に回す事ができた。最も手元にはそれ程再投資に回せるお金は微々たるものだったが。
唯一失敗したかなと思ったのは、3月~5月と言えば、実は一番円安の時だった事だ。投資したファンドの大半が、ここ1年で一番基準価格が、高かった。まあ~これは仕方がない。しかしこの高い時でも分配率が20%以上のファンドを選んでいる為、予定の分配金が今後も配当され続けられれば、基準価格が戻らなくても、元は恐れく取れるだろう。
逆に、今資金があれば、どんどん追加投資したい所なのだが・・・。しかし、まさか定期等の資産を解約して再投資するつもりはない。最低限のポートフォリオを自分で設定したからにはこれは絶対的なリスク回避策として絶対守らなければならない。
さて、基本の投資は高分配率の投資信託で行うので、他は余り考える必要はない。ファンドからの毎月の分配金が溜まったら、適当な額で追加投資を繰り返すだけだ。一部のファンドで、基準価格が高騰し、キャピタルゲインを稼げる位上がる可能性があるが、おそらくそのままにするつもりだ。分散で色々な通貨や商品を保持して置く為に。
そして、この投資方針は、私が今の仕事を続ける間は、継続する予定だ。
しかし、私がリタイアした後を考えると、少し、状況が変わる。その為、ここ数ヶ月、高レバレッジ型の投資信託と株にトライしてみた。
高レバレッジ型の投資信託とは、楽天日本株トリプル・ブル、楽天日本株トリプル・ベアの製品の事だ。いずれも野村證券の投資信託の買付金額ランキングの1位と2位の商品だ。この商品はインデックス型つまり日経平均にほぼ連動して、2.5倍の運用が出る様に設定された商品だ。6月の中頃に楽天日本株トリプル・ベアを購入した。そしてこの商品が明らかに通常の投資信託と異なる事がわかった。余りにも値動きが激しいのだ。結果的に2週間ぐらいで、売り飛ばした。
購入価格が826,400円で、売却価格が916,000円の利益(手数料別+税金別)が89,600円(10.8%)となった。この商品を知ったことで、当たらな投資方法をみつける事ができた。特にこのベアと言う商品の面白さに・・・。通常株でも投資信託でも、価格が下落すると通常は損切りか、フリーズしかない。もちろん信用取引で空売りをすれば別だが・・・。しかし、それを商品自体が行うのがこのベア型の商品だ。つまり下落した時に儲かる商品がある事の意味が大きい。
さて、その後同じように、株を二つ程購入して、その後売却した。こちらは、1.5ヶ月程掛かった。結果は一つが購入価格690,500円、売却価格771,800円の利益79,300円(手数料別+税金別)、もう一つが購入価格541,000円、売却価格614,000円の利益73,000円だった。それぞれ利益率は11.5%と13.5%だった。
利益の確定をどのくらいに想定するか?つまり楽天日本株トリプル・ベアやブルにしても、株にしても、短期売買を前提に取引を考えた場合に、利益率を20%や50%ましてや50%などに設定するは無理だろう。それよりいかに短期間で回収して回すか?これに尽きる気がする。
私もこの利益確定の目標利益率を漠然としたか考えていなかった為に、確定するタイミングを何回も逃した。もちろん銘柄の選定もかなり勉強が必要な事もわかった・・・。
これらの結論は、実はサラリーマンを続けながらできる物ではないと言う結論に達した。日々の為替の動きと株の動きを監視しなければならない。そしてもちろん購入した株価の動きは当然として・・・。そして株価が上昇したら、即動かなければならない。つまりリアルタイムで、売却をしなければ・・・。
会社で仕事をしながらこれができるはずはない。いかに仕事が暇であっても・・・。そしてお金を稼ぐ事はやはり難しいと言う事を痛感させてくれた。
株の取引を実際にしてみるとわかるがこれも一つの売買に相当な気を使う。これも心臓にかなり悪い。
一方、私が実際に試したのは、よほど上手く行った方かも知れないが、逆張り方式だ。つまり底(底である必要はないが安い時)で購入して、高くなった時に売却する方式だ。底で買うため、値上がりするのに時間が掛かる傾向があるが、かなりリスクは低い。そして上記の様に結果は、私が集中している高分配型投資信託よりはるかに利益率が高かった。
つまり安定的ではないが、短期に資金を増やそうと考えると、この株やトリプル・ブル、ベア等の商品を短期売買する方法があると言う事になる。もちろん外貨でのFXでも良いが、そこまでリスクを負う必要はない。
1.5ヶ月で合計200万円の投資で約24万円の儲け。これをどう考えるか?たまたま上手く行っただけの事かも知れない。しかし現実はこれを曲解して、サラリーマンを辞めて個人投資家になろうとする人たちもいるようだ。余りにも簡単にお金を稼げてしまうから・・・。
さて、そうは言ってもこれだけでは余りにもリスクが大きい。そして私はまだサラリーマンだ。流石にサラリーマンを続けながらは上記は不可能だ。
しかし、会社をリタイアした後なら上記が可能になる。高分配型投資信託での分配金と言う安定的収入を確保し、これを生活費に回しながら、並行して、株短期売買で更に資産を増加させる。と言う事が・・・。
高分配型投資信託での投資では、基本何もする事がない。分配金のチェックと一応基準価格のチェックぐらいで、後は貯まった分配金の再投資ぐらいだが、この分配金が、生活費にきえていくようだとやはり少し心配だ。基準価格が下がるのはやはり心配だ。
サラリーマンの時は給料と言う安定的な所得が保証されていたが、それは無くなる。従ってやはり、毎月分配型投資信託とは別の投資が必要だ。通常はこれを再雇用などの仕事でカバーする方が多いが、私は今の所退職後は給与所得を、得るつもりはない。
と言う事で、これが私が今の所考えている退職後の投資方法だ。別にリタイア後は、毎月分配型投資信託と言う商品から安定的な収入が得られる為、これだけで良い気もする。
が、せっかく時間も贅沢にがあるので、お金を稼ぐ為に、仕事をする代わりに、株取引をすれば良いと言う考えだ。そう仕事をするのと同じぐらいにやはり株で儲けるには時間と頭と更にお金も掛けなければならない。これは、仕事ではないが、金を儲けると言う意味では、仕事と同じだ。相当なストレスも発生するだろう。そして、儲かる事もあるだろし、損をする事もあるだろ・・・。つまり不安定なお仕事だ。
しかし、上司や親会社に気を使う必要はない。部下や後輩に気を使う必要もない。皆と同じ事をする必要もない。自由な時に働き自由な時に辞めれば良い。しかしお金を稼ぐと言う意味ではやはり仕事なのだろうか???
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